私は「直感」で決めることが大好きだ。
ビビッときたことは、その場で迷わず即決する。
そうしないと、後で絶対に後悔することを自分でも分かっているから。

「あの時、こうしておけばよかった…」とか、「こうしていたら、今頃手に入れられていたのに……」なんて絶対に後悔しないように、いつも自分の直感を大事にしている。

だから、だいたい直感で決めたことは、長続きしたり成功することが多いし、何よりも自分が楽しめて幸せになれる選択だ。

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洋服やバッグなどの買い物や趣味への投資、行ったことのない旅行先、大切な人へのプレゼント、転職先・引越し先、どんなことでもほとんどのことを今まで直感で決めてきたように思う。

いつか、誰かが、「あなたの直感を大切に」と私に向けて言葉を贈ってくれたように、まさに「直感」こそが、自分の「本音」だと、今でも信じている。

そして、いくつも直感で決めてきた選択の中で今までで一番想い出深いのは、「やめる」という選択をしたとき。

たとえ「やめる」という一見ネガティブに聞こえるような言葉でも、それがポジティブな結果をもたらすのなら、決してやめるということが悪い選択ではないと。

どんな出来事でも、直感で、自分の本音で決めた選択こそが、自分が幸せになれるベストな道を掴みとれると信じている。

そして、まさに、今日の私をカタチ創っている。

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私のそんな想い出深い、「やめる」という選択。
中学生のとき、私は10年続けた剣道をやめるかどうか真剣にひとり悩んでいた。

先生にも、親にも、親友や友達・先輩にも、やめたいという自分の意思をなかなか伝えられずに過ごしていた。

長年、時間をかけて、努力を積み重ねてきたことを手放すことは、そう簡単ではなかった。

それでも、自分の心に向き合って素直になったとき、やめることで新しいことにより集中して、楽しめる!と直感で思えたこと。

もしもこの先、新しい道で辛いことがあったとしても、私ならきっとその困難さえも乗り越えられる!という直感が、私の背中を強く前に押してくれた。

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「私は走り続けるんだ」と直感で決めて、勇気を持って剣道をやめた時、私の新たな人生が始まった。

身体全体で感じる風、耳から伝わってくる自分の荒い息づかい。

心臓がバクバクして、ちょっと苦しい呼吸でさえも、走ることの全てが、私の生きがいに繋がっていった。

「直感」で、自分の「本音」で決めた走ることが、こんなにも私の毎日を生き生きさせてくれることに、生きる喜びを心と身体の両方で体感した。

そして周りも、この私の生き生きした姿を見て、驚いていた。

今思うと、あの時、本当の自分を押し殺してやめる勇気を出していなかったら、今のこの私のランニング人生も存在しなかったかもしれない……と思うと、とても恐ろしい。

「直感」で決めた選択は、間違いなく私の人生に大きな良い影響をもたらした。

どんなライフステージがこの先待ち受けていたとしても、直感で決めた「走り続ける」ということは、私は一生やめない。