仕事ではパソコン。通勤中と自宅ではスマホ。毎日たくさんの情報を見ることができる代わりに、目や脳へのダメージが蓄積されている気がする。特にスマホは、休日でもよくいじってしまうので、パソコンよりも画面を見ている時間が長い。目薬を差す頻度が増えたし、集中力が続かなくなったりといったことも出てきた。

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 私たちの生活に必要不可欠となったスマホ。外出しているときはないと不安になるけれど、家にいるときはそうでもない。そもそも、ガラケーからスマホにしたタイミングだって、周りの友だちよりも遅かった。専業主婦である私の母も約1ヵ月にスマホデビューしたばかりで、それまでまったく不便を感じてはいなかった。便利な機能がいっぱいで、できることが増えた。かなり頼ってしまっている気がする。もし、スマホ依存症になったら困る。

「このままだとヤバイ」。そう思った私は、スマホをまったく使わない日をつくることにした。いわゆる、デジタルデトックス。始めてみたはいいけど、最初はあまり上手くいかなかった。勉強しているときは存在を忘れられるけど、ふと視界にスマホが見えてしまうと、つい触ってしまう。「癒されたいな」と推しのSNSをちょっと見るつもりが、気づくと数時間他のアカウントの投稿も見てしまっている。スマホの電源を一日中切ろうにも、過保護な母から連絡が来る可能性が高いので無理。まさに、前途多難な挑戦だと感じた。

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そこで、私なりに色々と工夫してみることにした。まずは、通知はすべてオフにした。音も画面の表示もなくなったので、これで安心。それから、家にいるときはなるべく勉強などに取り組むようにした。無理やりにでも別のことに集中するようにしたことで、スマホを意識しなくなった。ここまですると、以前よりも大分マシになってきた。

しかし、問題なのがSNSだった。推しの癒しタイムは私にとって必須。「だって、しらす先輩(推し)可愛いすぎるんだもん……」「賃貸だから犬は飼えないし、他に癒しの存在はいないし、見ちゃうのは仕方ないでしょ?」推しの投稿をいつも楽しみにしている私はつい、そんな甘えた言い訳をしてしまう。一日でも見られない日があるというのは、正直つらい。だから、どうしても見てしまい、その延長で他の投稿もダラダラ見てしまう。

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少し悩んだ末に思いついた。デジタルがダメなら、アナログだ。実は、推しのカレンダーを購入するたび、毎月のページに載っている写真を切り抜いてアルバムにしていた。癒されたいときはこれを見ればいい。もし汚してしまったら嫌だなと思ってしまっていたけど、そんなことは言っていられない。SNSはその日だけ我慢して、次の日の楽しみに取っておけばいい。よし、これで問題は解決。

こんな感じで、週に一度のスマホ離れデーを続けて今に至る。計画したことをコツコツと継続するのが得意なので、何とか上手くいっている。視力が戻ってきたし、目が乾くこともあまりなくなってきた。物事に集中できる時間も増えた。デジタルデトックスの効果が出ているし、かなり順調。このまま頑張っていきたいなと思う。