私はこまめにスマホの「スクリーンタイム」をチェックするようにしている。「スクリーンタイム」とはスマホの画面を表示している時間のことである。毎日何時間スマホを使用しているか、一日の平均使用時間も計算してくれる。
「スクリーンタイム」を確認するたびに罪悪感に苛まれる
ギャアアァ、嘘やろ、こんなにスマホ触ってたんか! 私は「スクリーンタイム」を確認するたびに罪悪感に苛まれる。スマホをだらだらといじっている時間が長くて、ひどいときは一日で最大10時間……。あっ、あれや、きっとニュースとか調べものをしていたからや。それか、動画を見てたからかな。いやいや、それにしても長すぎるやろ!
もう自分に対して引いている。私、どんだけスマホに身を捧げてるんだ。もう起きてる時間、ほとんどスマホしてるやん。私の生活、スマホに乗っ取られてるやん! こ、これは、私、携帯依存症なんじゃないか……。
平日は、さすがに仕事があるので、そんなにずっとスマホを触っていることはない。やはり、ひどいのは休日。気づけば、ぼーっとスマホをいじっている。それも、これといった目的もなく。いわゆるネットサーフィンである。
自分がどういうふうにスマホで検索しているのか。自分の思考と行動を振り返ってみたい。あるときは、急に何のスイッチが入ったのか、食べていたパンの原材料にあった「添加物」をスマホで調べだしていた。するとネガティブな記事が出てくる→さらにもっとネガティブな記事がたくさんあふれ出てくる→うわあ、体に悪い、わあああとなって気分が下がる→あれっ、でもそんなんいってたら生きていかれへんわ、ハハハって気分がもとに戻る→検索をやめる。そして、何だったんだ、この検索していた時間は……となるのである。調べれば調べるほと、どんどん情報があふれ出てくるので、底なし沼状態である。
スマホを使う時間を減らして、自分の時間をもっと有意義に使うんだ!
ちょっとニュースの通知がきたら、気になって調べてみたり。TwitterとかSNSをチェックしてみたり。YouTubeとか、もうおそろしすぎる(笑)。 気づけば無限ループである。そして、スクリーンタイムを確認しては落ち込み、ああ、時間もったいないことした、と結局激しく後悔するのである。
仕事がただでさえ、デスクワークなのに、スマホをたくさん使っている私は、肩こりや目の疲れがひどい。スマホネックなのだろう。首が痛くて、下に丸めたタオルを敷いて寝ていることもある。自分で毎回、アホやなあって思いながら同じことを繰り返している。
もう、あかん。このままやったら、あかん! 私は、スマホを使う時間を減らして、自分の時間をもっと有意義に使うんだ! 私の今年のプチ目標である。
スマホの使用時間を減らすべく、作戦を立てて次のように取り組むことにした。どうか笑わずに最後まで読んでほしい。
スマホとほどよい距離感を保つための作戦は、次の4つ!
作戦その①、スマホの電源を切り、手元からかなり遠くに置く(もしくは隠す)。
気が付けば、手にスマホが貼り付いている私である。もう、こうなっては電源を切るしかない。そして、かなり遠くに(これ、大事)、スマホを置いて、すぐ触れない状態を強制的に作る。手を伸ばして届かない位置に。分かりにくい場所に隠そうとすることもある(本当に紛失しないように要注意)。そこまでしても、油断すると、誘惑に負けてふらふらとスマホを目で探している自分がいるからおそろしい。自分だけでは厳しいという方は、身近に優しい人がいるなら、その人に携帯を預けておくという方法もありかもしれない。
作戦その②、スマホをすぐ充電しない。あまり充電しない。
スマホの電池が減り、ああ、あと20%か……ってなったときに、すぐ充電しない。限界まで使って、1%……そして、ふっと画面が暗くなって電池がなくなったら、しばらく使うなってことなんだ、と自分に言い聞かせて、途中で休憩時間を挟むようにしている。また、フル充電しすぎてしまうと、調子に乗って使いすぎるので、少なめの80%ぐらいで充電をやめるように心がけている。
作戦その③、外出するときに、あえてスマホを忘れていく。
仕事とか緊急の用事があるときは別だが、特に持っていかなくても支障がないときはスマホは自宅に置いていくようにしている。初め、外出中も隙あらばスマホをいじっていたので、手持無沙汰のときは、そわそわしっぱなしだった。手がさみしくて、もう片方の手でツボ押しマッサージをしていたくらいである(スマホ依存が重度だな)。そういうときは、せっかくの外出だし周りをよく見て景色を楽しもう。
作戦その④、スマホ以外の趣味や、やるべきことに向き合う。
スマホをだらだら触っているということは、結局は暇なのだろう。そして、本来やるべきことから逃げている。私はよくやらないといけないことがあるのに、ちょっとぐらいと、スマホをいじってしまう癖がある。ちょっとぐらいが、ちょっとぐらいで済むはずはなく、気づけばたくさんの時が過ぎ去り、浦島太郎状態となり、やるべきことがなくなるはずもなく、どっしりと待ち構えていて……。またまた激しく後悔することとなる。これからは、やるべきことにちゃんと向き合い、スマホではなく本を読んだり、どうせならテレビなど大きな画面で映画を見たりする時間を多く持ちたい。
そう、私は「かがみよかがみ」さんで、このエッセイを載せていただくことで、自分自身を追い込もうと思っている。ギャヤアァ、恥ずかしい、私あいかわらず「スクリーンタイム」が10時間やん!ってならないように(笑)