私の視界を広げてくれた人は、小学1年生から高校2年生まで続けていた習い事の先生だ。母がその習い事をしていたからと始めたが、気がつけば10年以上も続けていた。
正直、習っている当時は当たり前と思ってしまうこともあり、視界を広げてもらったと感じることは少なかったが、習い事をやめてから先生の存在が私の人生に大きく影響していたことに気づいた。
習い事の先生だったため、その面での技術も磨いてくれ、私の特技と言っていいほど自分の自信になるものになった。10年以上習っていると先生も私の性格などを理解しており、習い事以外にも受験や日常生活など様々なことにアドバイスをくれた。
特に高校受験の時は先生がいなかったら、今の私はなかったのだと改めて感じる。
私は金銭面的な理由から都立高校しか考えていなかったが、先生が私の性格や今後のことも考えて私立高校を勧めてくれた。その高校は私の知らない高校だったが、見学に行った際、直感的にこの高校に通いたいと感じた。
そのおかげで、勧めてもらった高校に進学し、卒業した今でもその高校に通って良かったと思っている。
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高校は私にとってとても良い環境で友達にも先生にも恵まれた。
入学してすぐに友達もでき、クラス全体が仲良く、3年間担任をしてくれた先生もみんなに丁寧に指導してくれ、卒業した今でも先生に会うために高校に行っているほど私にとって居心地の良い環境だった。
また、学校のプログラムの中で1カ月弱だけ、オーストラリアに行く自由参加の語学研修があった。私自身、1カ月弱とはいえ初めての海外に不安もあったが、両親に行くことを勧められ参加することにした。
最初はホームシックになり、食が合わず帰りたいと思うこともあったが、環境になれると異国の地のすべてが新鮮で日本に帰りたくないほどだった。もし、他の高校に進学していても同じように多くの楽しい経験をしていたかもしれないが、私はその高校に行って良かったと今でも思っている。また、その高校に行っていなければ、今の大学に進学することもなかったのだなと感じる。
先生は私の性格や将来のことを気にして、この高校を勧めてくれたと考えると感謝してもしきれない。もともと勉強は苦手で、高校も自分の学力で行けるところで十分だと思っていたが、先生は受験期に多くの話をして私の考えを変えてくれた。
そのおかげで、希望の高校に入学でき、語学研修を通して国際について学びたいと思い、今の大学で国際関係について学んでいる。
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大学生になり、習い事をやめた今、将来の不安もある。今までは悩み事があっても先生が私に的確な答えを与えてくれていたが、自分で考えこんでいると何も変わらないのだと痛感する。私の視界を広げ、様々なことに挑戦してきたのは自分だけではなく、先生のおかげだった。
これから壁にぶつかることがあっても、先生の話を思い出しながら自分で視界を広げることができるように多くのことに挑戦してみようと思う。