このエッセイでは私の視界を広げた旅についてお話をします!
私は所属する学生ボランティア団体の活動の一環として、2022年の夏に東南アジアのカンボジアという国に2週間滞在し、現地の小学校を訪問しました。私が大学入学時に現在の学生ボランティア団体への所属を決めた理由は、説明会で団体の先輩方が本当に楽しそうに生き生きと活動について話されていたからでした。元々毎年夏にメンバーで2週間カンボジアに行き、先代が建てた小学校を訪問していたのですが、コロナの影響で 2020年・2021年は行くことが出来ませんでした。そのため国内でチャリティーイベントの開催や募金活動を行っていましたが、 実際にカンボジアの子ども達と交流することが出来ないのはもどかしい気持ちでいっぱいでした。

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そしてついに 2022年の8月、コロナによる渡航制限も緩和されたため、ついにメンバーと共にカンボジアに行くことができました! 私自身子どもたちと初めて会う機会だったので、本当にわくわくしながら飛行機に乗りました。

しかし、到着後すぐに私はカンボジアと日本の環境の違いに圧倒されてしまいました。カンボジアに到着した日、空港からホテルに移ってすぐにメンバーと夕食を食べに出かけたのですが、お店で夜ご飯を食べていると、物乞いの子どもがやってきて、お金をくださいと訴えられました。私はそれが本当に衝撃的で、初めて物乞いの子と出会ったその瞬間を今でも鮮明に覚えています。何かその子の力になりたい、少しでもお金を渡してあげたいと思ったのですが、現地のコーディネーターさんに「その子にお金をあげてしまったら他の子ども達もお金をもらえると思って集まってきてしまう」「そうやって誰かからお金をもらうことを覚えてしまったら、子ども達は自分たちでお金を稼ぐことが出来なくなってしまうよ」と反対されました。明日から会いに行く小学校の子どもたちには笑顔で会ってお話をしたり、一緒に遊んだりするのに、この子達のことは無視しなければいけない状況が私はとてもショックでした。到着した日は、一部の子ども達にしか届いていない私たちの支援に意味があるのか、などとマイナスに考えてしまいました。

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しかし次の日、小学校で子ども達の元気いっぱいな姿とたくさんの笑顔を見た時に、私たちの活動の意味を感じられました。子どもたちの中には、今まで近くに小学校が無かったため、この学校が造られるまで通うことが出来なかった子も沢山いました。そういった子 達はみんな私達に「小学校を建ててくれて本当にありがとう」「毎日学校が本当に楽しい」と言ってくれたり、「この教科が好きだから将来は〇〇になりたい」と夢の話をしてくれて、心から嬉しかったです。

カンボジアの子ども全員のことは助けられないかもしれないけど、こうやって自分たちが学校を新設したり、支援を増やしていくことで笑顔で小学校に行ける子どもが1人でも増えていけば嬉しいなぁと思いました。