昔からイギリスやアメリカの女の子たちに憧れの念を抱いている。
見た目のことなのでそんなに大きな声では言えないけど、青い瞳や、ブロンドの髪を持つ子が本当に綺麗で憧れている。
幼い頃からアニメや漫画を見ていて、主人公の中にそういう見た目の子がたくさん出てきて、大人になった今でもなんだか憧れていて、そういう方を見ると思わずじっと見つめてしまう。

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私は「英語コンプレックス」があるようだ。
長年英語に憧れていて、中学生のときに授業を受けた。その後、英語を重点的に学ぶ国際スクールがある高校に通ったが、なかなか上達しなかった。周囲に自分よりはるかにすごい人たちがたくさんいたから自信がなくなったのもあるのだろう。周りの人たちは親が外交官とか貿易会社の社長だったり、海外生活経験があったりする帰国子女の子供ばかりだった。彼らは発音が流暢で、日本生まれ、日本人の親から生まれた、日本育ちで、生活に余裕がなく海外旅行にも行けない私は、縮こまるしかなかった。

そんな中で、ますます英語に対してコンプレックスを感じた。書店に行くとつい英語勉強のコーナーに足が向かい、使わないのにテキストを購入し、検定も受けようと意気込むがやる気が出ず、ほとんど勉強せずに試験に望み、ますます自信を失っている。

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ある日、イギリス出身の女性と会う機会があった。韓国の文化を体験するフェスティバルがあり、そこで出会った。
彼女はブロンドの髪でほっそりしていてとても美しいと思った。昔持っていたフランス人形みたいだなと思ってまじまじ見つめてしまった。
なんと彼女は、韓国に2年間も住んでいた経験があり、流暢な韓国語を話せた。私も韓国語を勉強していたので韓国語で話ができてとても楽しかった。私は人見知りな方だが、もう二度と会えなくなると思い、連絡先を聞いた。
また会う約束をし、彼女が住む町まで会いに行った。好きな韓国ドラマや、アイドルのこと、彼女はマッチングアプリで日本人の彼氏ができたことを教えてくれた。来年結婚するかもしれないとも教えてくれた。私が彼氏がいないと言うと、自分の彼氏にいい人いないか聞いてあげる。今度ダブルデートできたらいいねと言ってくれた。

彼女が探してくれて、韓国料理を食べたり、ふわふわのパンケーキを食べることができた。友達が非常に少なく、出かける機会がほとんどない私はとても嬉しかった。
プリクラも撮った。
クリスマスに彼氏とイギリスの実家に帰るという話を聞き、今度は私の町にも来ると約束して別れた。

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新しい年になり、彼女のメールに英語で送ってみた。だけれども数日経っても彼女から返信がない。英語で送ったから気分を害したのかなとも思い、韓国語でも送ってみた。返信はなかった。
パソコンが壊れたのか、メールアドレスを変えたのか、何かあったのだろうか。考えても分からない。変な人だったのかな。
せっかく国際交流ができて楽しかったのに。

楽しかった思い出が蘇る。切ない気持ちになった。多分これからもイギリスと聞くとあの子のことを思い出すだろう。
あなたが日本で幸せに過ごしていることを願っています!