わたしは、親しい間柄の人たちに対して、朝以外にあいさつをすることに、昔から苦手意識がある。

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もちろん、朝であれば「おはよ〜!」と気軽に言える。しかし、お昼や夕方、夜にあいさつをするとなると、「こんにちは」や「こんばんは」という表現になるかと思うが、友人に対してはなんだか違和感がある。

わたしは、「やっほ〜!」や「うす!」というあいさつをするようなキャラではないし、ましてや「Hi!」という洒落たあいさつをするようなキャラでもない。しかしながら、ビジネスの場や、あまり親しくない人に対して、お昼や夕方、夜にあいさつをするときは、これらの表現は違和感なく、ふつうに使うことがきる。

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思い返してみると学生時代のアルバイト先では、何時に出勤する場合でも「おはようございます」を使うように教えられていたため、何も考えずにあいさつができていた。

また、友人全員、というわけではないが、まだ社会人ではない友人と遊んだときの別れ際に、「バイバイ〜」ではなく「おつかれさま!」と何度か言われたことがある。社会人の友人に「おつかれさま」と言われてもそこまで気に留めなかったかもしれないが、学生の友人に言われたため、わたしの勝手な被害妄想なのはわかっているが、"え?!わたしと遊んで疲れちゃったの?!"と、帰り道に内心、傷ついてしまった。

ビジネスの場であれば「おつかれさまでした。お先に失礼します」と退社するため、違和感はない。ただし、同じ沿線の同性の同期と一緒に電車に乗って、わたしの最寄り駅で別れるときに、「あ、じゃあわたしこの駅だから。また明日、じゃあね〜」といったように、わたしがフランクに別れのあいさつをすると、「おつかれさまです」と、いつも言われてしまう。

「おつかれさま〜」と言ったときも、必ずその同性の同期は「あ、○○駅だね。じゃあ、おつかれさまです」と言うのである。「おつかれさまです」と言われてから、"あ、わたしも「おつかれさまです」と丁寧に言うべきだったのだろうか…。"と、ひとり帰路につきながらモヤモヤしたことが何度かあった。この同期が特殊なだけなのだろうか? または、わたしが思っているほど、この同期と仲が良いわけではなく、距離感があるのだろうか?

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そしてなにより、わたしは「またね〜!」という別れのあいさつが個人的には好きなのである。「またね〜!」という別れのあいさつは、「さようなら」や「バイバイ〜」、「じゃあね!」よりも、"今日はあなたと楽しい時間を過ごせたから、あなたにまた会いたいです。"という気持ちが相手に伝われば良いな、と思って意識的に使っている。

まぁ、デートの帰り道、わたしが電車を降りるときに「じゃあ、またね」と言って電車で別れた彼氏から、その翌週にLINEであっさりと別れ話をされたので、それほど「またね」というあいさつに効力は、なさそうなのであるが…(泣)。