わたしには、最近始めたことがある。それは、「読書ノート」を書くということだ。
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もともと、高校生までの学生時代は、しおりを挟んだページの何行目から読んでいないのか探しているうちに、降りる駅に到着してしまうくらい、通学で電車に乗っている時間が短すぎて、読書をする習慣がなかった。
大学生のときは通学で電車に乗る時間が増えたため、当時、観ていたアニメの原作になったライトノベル作品を読んでいた。社会人になって、自己啓発や仕事術のような本を読みたいと思ったが、図書館が自宅から遠かった。また、職場から片道15分の図書館は何度か行ったことがあったが、貸出の延長をインターネット上でできないことも不便で、いつの間にか足が遠のいてしまった……。
本を買うことも憧れはするものの、結局、買って満足して積読になってしまいそうなのと、自宅の物が増えてしまいそうという理由で、本を購入する気にはなれないのである。
そのため、本屋さんが併設されているカフェやブックカフェに行くようになった。長時間、滞在するとドリンクだけではお腹が空いてしまうことや、お店に1回来店して読むことができる本の量は、せいぜい4、5冊程度で、わたしの本を読みたい欲は、あまり満たされなかった……。
また、ちょっとした空き時間に本屋さんの入口付近の平置きされている、話題の本をチェックすることも好きである。その中で気になった本は、いつか図書館で借りるために、メモをしている。
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ところがこの頃、駅前の商業施設の最上階に、市民サービスを受けられる施設が開設した。そこで、インターネット上で予約した本の貸出や返却が、できるようになったのである!まずは、実際に図書館に行って、利用者登録をし、図書館カードを作らなければならない。
重い腰を上げて図書館に行ってみると、案外歩いて行けない距離ではなかった。文庫本が置いてある本棚は、ミステリーなどの怖そうで難しそうな、お父さん世代が好んで読みそうな本が多くあった。わたしはこういった推理小説系よりも、表紙がかわいくてInstagramで話題になっているような、エッセイ本や、読むとハッピーになれる物語が好きなのである。
図書館の分類の仕方が存外難しくて、読みたいと思える本を見つけられず、せっかく図書館に行ったのに、その日は手続きだけして、本は何も借りずに帰宅した。
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Instagramの読書アカウントをフォローして、気になった本は図書館にあるか調べて予約をしている。会社帰りに予約した本を駅前で受け取ってから、家に帰ることが習慣になっている。まだまだ読むスピードは遅いが、読むことと並行して、読書ノートにまとめている。
延長せずに2週間以内に返却できるように、意識して速読もできるようになりたい。本を沢山読むようになってから、会話するときのコツを意識するようになったり、視野が広がってきたりしているように感じている。
また、今後は「5ミリ新しいわたし」になるために、本を読んで読書ノートを書くことに加えて、学んだことを積極的にアウトプットをして、自分のものにしていきたい。