今年29歳になった私が、してきて良かったこと、これからもしていきたいことは、知らない場所に旅に出ること。

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緊張しい、心配性、繊細な私は、失敗が怖い。いよいよ30代に入ろうとしている今でも、新しいことは緊張するし、怖い。

だからこそ、出来るだけ早いうちに沢山の失敗をするといいと思う。もっと歳を重ねて、この歳になって、こんなことも知らないの?出来ないの?と揶揄されるよりは、若い頃の失敗は可愛いものだし、許されるし、時間が解決してくれる。その時間は長く残されていた方がいい。

失敗をするためのひとつの方法として、私は旅行をオススメしたい。もしかしたら、元々しっかり者で、事前の下調べを怠らず、忘れ物もしたことのないような人には当てはまらないかもしれない。

それでも、初めての旅行、初めての海外、初めての経験には、失敗できるチャンスが転がっている。

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早いうちが良いというのは、否が応でも、年齢によってライフステージは変化していくから。私も今よりもっと若い頃は、歳を取ってもやりたいことやるんだって意気込んでいたけれど、たとえ自分が変わらなくても、周囲の環境は刻一刻と変化していく。

子供ができる、結婚、離婚、介護、学校、昇給、退職、転職、病気、怪我……。挙げたらキリがない。環境が変わると、新しい環境に慣れるまで時間もかかるし、今まで当たり前に出来ていたことが出来なくなったり、金銭的、時間的、体力的に難しくなったり。

引越しして物理的に出来なくなったり。20代の私も、仕事で有給が取りにくかったり、仕事で疲れて気力が無かったり、家庭をもつ友人が増え、学生時代の友人とは疎遠になってしまったり、時間が合わなかったり、と日々変化を感じている。

だから、出来るだけ自由のきく、例えば専門学校とか大学生とか、社会人だとしてもちょっぴり無理なスケジュールを組んでも耐えられる体力があるうちに旅行をした方がいい。

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私も元々旅行が好きで、これまで国内外問わず、様々な場所に足を運んだ。家族と、友人と、恋人と、一人旅でも。
旅行で出来る失敗は、ほとんどしたのではないかと思う。

・Googleマップを使用しても道に迷う。

・学生時代の海外旅行でWi-Fi代をケチって、ホテルや街のWiFiだけを頼っていたが為に、WiFiが無い場所で何も調べられず路頭に迷う。

・一人旅。普段バスに乗らないため、小銭を用意するという考えに至らず、Suicaも持っておらず、10000円札しかない状態で、乗り継ぎの中継地点、終点の駅にて両替して支払う。(バス内の両替機は1000円のみ対応)

・出発前の成田空港で、スマートフォンをトイレに忘れる。

・クレジットカードと現金が入った財布を乗り継ぎの空港トイレに忘れて紛失。現地で支払うホテル代も払えず、日本大使館に電話してもお金のやり取りは出来ないと言われ、SNSで現地日本人を探したり、夜通し調べた。海外送金をしてもらい事なきを得た。

・見知らぬ土地で、スマートフォンの充電が切れる。モバイルバッテリーも持っていなかった。

・東京駅で高速バスの前の列に並んでいたら、次のバスの列だった。目の前で目的のバスを乗り過ごす。

・空港へ向かう電車の棚に、貴重品以外を入れたリュックを忘れる。飛行機にも乗り遅れる。

私ひとりだけでも、本当に色々な失敗をしてきた。その時はどうしようっていっぱいいっぱいで、誰かと一緒に行動していた時は迷惑も掛けたし、助けてもらった。

でも、案外何とかなるものだ。やっぱり、失敗からしか学べないことはある。頭では理解していても、ついうっかり、慣れない場所では思い通りにはいかないもの。

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少し曖昧な表現かもしれないが、生活力、人間力、対応力とか、そういったものは同じ場所に居ても成長しないのだと思う。1度失敗していれば、その失敗はもうこりごりだと自分が感じていれば、対策もできるし、心の持ち様、考え方も変わってくる。

もちろん楽しい旅行を通して、新しい世界や人、景色を体感することもいい。その楽しい体験も日々の糧になるし、希望になる。いい出会いがあったりする。

同時に、失敗を恐れずに旅をするのがいい。ちょっぴり恥ずかしくても苦しくても、何とかなる、何とかすると思えば、案外何とかなるものだ。そしてその経験は大きなことではなくても、きっとふとした時に私たちの背中をそっと支えてくれている。

私は残り少ない20代(と、言わずいくつになっても)も、どんどん新しい場所に足を踏み入れて行きたい。もちろん出来ることならしたくないけど、まだ見ぬ失敗すらも受け入れて。