私は、1週間前に子宮内筋腫という病気で子宮摘出手術を受けた、43歳。卵巣もあり、精神的にも女性である。

私は、30才前後で結婚し、子どもを2人か3人持ち、共働きでも、忙しく子育てしながら夫と年をとっていくものだと思っていた。私は希望していたし、それが、普通だと思っていた。

しかし、それは、全て、幻になった。
私は、生理が重く、学生時代でも、普段から夜用ナプキンを愛用していた。そして30代には大人用オムツをつけなければ安心して眠れなかった。月経前もイライラし泣いたり生理中も、痛み止めを規定量以上飲んで寝たり、仕事をしていたりした。

それが、異常とは思わなかった。わかったのは、38才の時だ。子宮が腫れて2倍以上に厚くなっていた。

◎          ◎

一般的な月経の血量なんて、そうメディアに出てくるものでもないし、友達同士でもそう話に上がるものではなかった。

「治療の方法の1つに、出産という方法があります」

言われてクラクラした。

就職氷河期世代で、職になかなかつけなかったし、面接にこぎつけても、

「女の子はどうせ腰掛でしょう」
1人暮らしできる金は出せない」

面接官に、開口1番に言われた。

かといって、限界集落の私の育った故郷にも就職氷河期の波はきていて、私は、結局、まだ法整備も整ってない非正規雇用労働者、つまり派遣社員になった。

骨にヒビが入っても、3日以上休めば首になる。残業200時間超えたこともたびたびあった。賃金はなかなかがらないのに、職種は年が上がると共に選べる幅どんどん狭くなっていった。

そして、私は、鬱病を発症した。後からわかったことだが、大人の発達障害持ちということもわかった。情報がない中の闘病生活。子どもを持つという夢は完全になくなった。

私は今、日々、試行錯誤しながら、一般社会でどうしたら、普通の人と同じように暮らせるかを努力している。

◎          ◎

10年後の女の子たちよ、どうか私のようにならないで欲しい。私は、女性としての体の仕組みやお金の仕組み、税や法について、投資について、実践などをしていたら、人生は全く違っていたと、今でも思う。

経済的不安が、夢や希望といった心を蝕み、それが、体に大きな影響を与える。

資本がもたらす利益が、経済利益より成長スピードがあることも、ピケティの『21世紀の資本』にも書かれているように、資本利益を持っていれば、人生にいつでも希望を見出し、歩んでいけるのではないかと思っている。

子育ての役割は、まだまだ当分、長い歴史を見ても女の役割だと思っている。そこで、投資の勉強をし、経済的不安から解放され、より自分らしい選択をできるようになって欲しいと願っている。どうか私のようにならないでほしい。

自分の性について理解し、お金の知識を身につけ、自分が妊娠や子育てで働けない時も、お金が自分の代わりに働いて、収入を得ることが、これからの女の子には何より大切だと思う。経済的な自由は、自己実現や選択の幅を広げるために不可欠だから。

自分の将来を見据え、自分の求める理想の人生を生きるため、どうか頑張って欲しい。