やばい。眠れない。コーヒー飲みすぎた。
仕事で集中したい時、疲れていても踏ん張りたい時にカフェインを摂取している。普段はコーヒーを1、2杯飲むが、自分への発破剤として3、4杯飲むことがある。そのうち1杯がエナジードリンクになることもたまにある。
カフェインの取りすぎはあまり良くない。分かってはいるが、目の前の仕事と天秤をかけると、仕事に重きを置いてしまう。単純に仕事に打ち込みたい。
その一方、仕事に対してモヤモヤした感情を抱く自分がいるのも確かだ。
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私は今、契約職員として働いている。当然だが正規職員に比べて、給与をはじめとした待遇や業務内容に制限がある。それを理解した上で働いているつもりだ。
だが、今私がしている仕事は、契約の範囲を超えているのではないかと疑問に感じることがしょっちゅうある。
例えば、今の職場の契約職員は予算の調整管理や契約の取り交わしなどについて、予め定められた業務内容には含まれていない。そのせいで仕事を進めづらいと感じることはあるが、「自分は契約だから仕方がない」と思っていた。
ある日、外部の業者との打ち合わせに向けて、業者との日程調整や会議資料作成を行っていた。一通り終えて上司に報告すると、「今回の会議はあなた中心に進めてくださいね」と言われた。
……あれ?私、契約職員だよね?そこまでしなきゃいけないんだっけ?外部との打ち合わせなのだから、上司やもう1人の正規職員が中心に進めるものだと思ってた。立場の関係で職場の事情を深く知らない私が、そこまでやらなきゃいけないのか。
やるのは構わない。この打ち合わせで話し合うべき内容は、少なくとも上司と同じくらい把握している(もう1人の正規職員よりはおそらく確実に把握している)。でも、腑に落ちない。責任のある仕事をやったとて、私の立場も待遇も、任期満了まで一切変わらないのだから。
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もう1つ、職場でモヤモヤを抱えたまま取り組んでいる仕事がある。それは職場全体のプロジェクトのようなもので、外部委託の企業と連携を取りながら進めている。私の通常業務にも関わることなので、打ち合わせなどに出席している。
でも、私が自分の部署の代表として出席しているのはいかがなものか。他の部署は正規職員、特に上長クラスの職員が積極的に参加している。一方私の部署の正規職員は、中途半端にしか参加しない人、全く関与しない人がいる。契約職員の私の意見イコール部署の意見にならないよう、配慮しながらプロジェクトに参加していたつもりだ。
しかしある日、何もしない正規職員から「プロジェクトの進め方が良くない。もっとしっかりやれ」といったお叱りを受けた。あまりにもショックで内容を覚えていないが、そんなことを言われた。心の中で怒り狂い、泣きそうになった。
だったらお前がやれよ。契約程度の私が取り組んでるんだ、正規職員のお前にもできるだろ。その方が効率いいだろ。成果を残せるんだろ。
その後、私は2日仕事を休んだ。
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私はこの働き方でいいのだろうか?自分から働きたいと思って就職したのに、この仕事を続けたいのだろうか?
契約期間は最長5年。それまで我慢するか?我慢したとて、その先私はどうする?
数年前までは将来の働き方の理想を常に考えていた。自分の専門分野を生かした仕事がしたい。在宅でも仕事がしたい。文章を書く仕事に挑戦してみたい。あわよくばワーケーションにも挑戦してみたい。
ただ、どの理想も輪郭が曖昧なまま憧れているだけで、踏ん切りがつかない。
私はずっと、このままなのだろうか?
そんなモヤモヤを払拭したくて、私はカフェインを多く摂取しているのかもしれない。自宅だったらお酒に頼っているところを、職場ではコーヒーやエナジードリンクに頼っているのだろう。アルコールが回らない分、嫌でも仕事スイッチが入るから、雑念がなるべく出てこないよう目の前のタスクに取り組むことができる。
それでも、私はどこかのタイミングで動かなければいけない。変わらなければならない。
そんなことを考えていると、眠たくなってきた。カフェインはまやかしで、結局自分は疲れているんだなあと気が付く。そして朝になると、悩んでいたことをぽっかり忘れてしまう。心にモヤモヤを残したまま。