12月14日、ここ2年はかがみよかがみへのエッセイ投稿を以て、その1年の締めくくりを行なっていた。今年はいつもより1日遅れの12月15日に昨日までの振り返りを兼ねて筆を取ることにした。
執筆のBGMはどうぶつの森、唯一のシンガーソングライターとたけけ先生の名曲。
「きみのたんじょうび」
◎ ◎
今年1年は、孤独との闘いだった。
昨年4月から続いていた国家試験の受験が佳境を迎えたのが一番大きかった。
今年の3月に筆記試験に合格し今年度は実技試験に向けてひたすらスキルを磨いていた。正直筆記試験までは少しばかり心の余裕もあったため、かがみよかがみへのエッセイ投稿も継続していた。
しかし、実技試験合格に向けたスキルの研鑽は想像以上に過酷を極めた。
平日休日問わず、文字通り身を削って試験のための知識や判断力を磨いていった。23時まで開いているスタバの店員さんとはもはやアイコンタクトで注文が通るレベルまで通い詰め、帰ってきた瞬間玄関に倒れる日もあった。
一緒に受験していた同期とは途中受験のステージに差が生まれ、めっきり話すことがなくなった。直近1~2ヶ月はいよいよ真の意味で孤独な期間を過ごした。当然執筆をする余裕もなく、長い間自分の想いをアウトプットすることに規制をかけ、我慢の期間を過ごしてきた。それでも、今後のキャリアを大きく羽ばたかせることのできる資格取得後の未来に胸を躍らせながら毎日をひたすら耐え忍んだ。
◎ ◎
そしてつい先日、12月10日、私は無事実技試験に合格し、晴れて国家資格を取得することができた。
蓋を開けてみれば、自分の会社史上最年少、最短期間での合格ではあったが、体感としては、永遠とも思える気の遠くなるような時間だったことはいうまでもない。合否が言い渡された瞬間は、安堵、喜び、責任など、これまでの受験期間に感じた全ての感情が押し寄せ目の下にグッと力を込めたりもした。
次の日、スタバに行こうとした時の鞄の軽さが合格したことをじわじわと感じさせる初めての出来事だった。
12月15日、今日私は、また1つ歳を取った。
試験終了と誕生日が近かったこともあり、終了から今日まで、多くのギフトが私の元に届いた。それは新しいキャリアだったり、大量のLINEギフトだったり。
いずれにせよ、私のことなど誰も理解してくれないと悲観してたあの頃が遠い過去のように、多くの人が試験の合格と誕生日をお祝いしてくれた。あの頃感じていた寂しさが強烈な暖かい心に触れ、いつの間にか溶けて消えていた。
祝ってくださった全ての人にこの場を借りて改めてお礼を伝えたい。
今まで支えて、見守ってくれて本当にありがとう。
◎ ◎
私たちの周りは常に繋がりで溢れているように見える。
しかし、その繋がりのほとんどが本物でないこともまた事実であり、本物ではないということに気づいていない人もいる。だから、繋がっている様で私たちは寂しさを感じるのだろう。しかし、案外本当の繋がりというのは普段は見えていないのかもしれない。
私は資格勉強、自身の誕生日を通して、本当の繋がりを実感することができた。
だから、誕生日当日に家でバースデーソングを1人聴きながらエッセイを書いていることを寂しいと他人から思われようとも、私は痛くも痒くもない。
私には私のことを大事に想ってくれている人がいる。
そう認識するだけで、私の心はこの寒い冬でもポカポカと温まり続ける。
そうして私を想ってくれる人たちのためにも、今回取得した資格を活かして、世の中をもっと良くする、そんな人生を歩んでいく。
来年もまたここで、1年が最高に楽しかったことを報告したい。