"We're always on your side."

これは約1年前に出会ったダンス&ボーカルグループに所属している推しが、SNSのプロフィール欄に載せているフレーズ。「私たちはいつもあなたの味方です」という意味だ。初めてこれを目にした時は涙が溢れた。

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私は小学2年生の時、学校と合わないことを自覚した。それをうまく言葉で表せなかった私は学校から無断で逃げ出したり、いじめなどの悪事を受ける側だった私が悪事を働く側になったりと、行動で表してしまっていた。

19歳の今ではもちろん、当時の自分も学校から逃げること、悪事を働くことはしてはいけないことだと分かっていた。でも、当時は「私が苦しいことに誰か気づいて」その一心だった。

当時より言葉でうまく伝えられるようになった今も、過去の経験があるからなのか、少なくても心を許している人たちがいるのに伝えることを諦めてしまう癖がある。

自分が我慢をしたらいい、誰に何を伝えても何も変わらない。そんな考え方の私は、独りなんだと孤独を感じることが多々ある。その孤独は自分が人との関係をあまり持たないようにしているからかもしれないが。

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心を許している人たちと比べたら推しは遠い存在だと私は思っている。私は彼を知っていても、彼が私を認識する確率は限りなく低い。
近くにいる人の「味方だよ」の言葉を信じることができない私でも、遠くにいる推しの言葉はなぜか信じることができてしまう。それは近くにいる人と比べると遠くにいる推しのことはほとんど知らないからだと思う。歌って踊っている姿は知っていてもプライベートまでは知らない。人付き合いが苦手な私は相手のことを深く知りすぎない関係が心地いいのかもしれない。

ファンがアーティストに愛を贈る。アーティストとファンはそういう関係だと思っていた。でも今推しているグループに出会ってからは特にアーティストからも愛を贈ってもらっているような気がしている。

私がそれを感じるのはLIVEやSNSの投稿と生配信だ。LIVEでパフォーマンスをしている彼らからも愛を受け取ることができる。LIVEでの最後の挨拶だってそう。私は推しのLIVEに1人で行ってみたいという目標があった。それを叶えることができたのも彼らのLIVEだった。1人で行動することが難しい自分が推しのLIVEに行きたいと動くことができたのだ。愛が私を変えたこと。まさにこれだと思う。

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ファンのために、もっと多くの人たちに知ってもらうためにとダンスや歌で魅せてくれる彼らは本当にすごい。きっとファンには計り知れないほどの努力なのだろう。そんな推しが私たちファンを良い方向へと導いてくれているような気がしている。

そのおかげで私は変わることができた。他の人と推し方を比べてしまう私はファンの人たちとの繋がりは求めないようにしているが、きっと推しに出会って自分が変われたと思う人は少なくないはず。
推しへの愛は自分を変えることのできるとっても大切なものだと思う。