世界中にピンクを溢れさせたら争いが減る?ピンクが持つ沢山の魅力
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ピンクピンクピーンク!自室のカーテンの色も本棚の色もスリッパの色も壁紙のお花の色もみんなピンクというほどにピンクが好きだ。
最近は青や紫など寒色が気分の時もたまにあるけれど、基本的には小さい時からピンクが大好き。
女児向けのキャラクターであればピンク担当を推していたし、洋服の色もそうだった。
ピンクを着たら「ぶりっこをしている」と思われるんじゃないかとその年齢特有の不安に襲われた時もあったが、それよりも好きと言う気持ちの方が上回って全然平気だった。世論より愛情である。
ピンクならなんでも好きだけれど、中でも淡いゆるふわ夢かわいいよりもドギツく気高い濃い色の方が好みだ。
大人になってからしてもらったパーソナルカラー診断で、淡い色よりも濃い色の方が似合うディープタイプと診断を受けた。実際にドレープを顔下に合わせると、濃い色の方が似合っていた。顔立ちがはっきりとして目力が出る。だからその後に購入した、普通ならちょっと敬遠してしまうようなショッキングピンクのニットも着こなせているつもりでいる。
ピンクという色は世間的に女性性とイコールで紐付けられることが多い気がする。いつからその傾向が始まったのだろうとネットで軽く検索してみると生物学的、商業的、政治的な側面など諸説あるようだった。
トイレのピクトグラムは赤と青だが、それが採用されたのは1964年の東京オリンピックだという。日本人デザイナーが戦後、アメリカ人の女の子は赤系で男の子は青系の服を着ていたのを見てヒントを得たらしい。1953年の大統領就任式典の際の夫人のドレスの色がピンクで世間の女性の注目を集めたことから、女性=ピンクや赤の式が広まっていったのかもしれない。
最近開運メイクとか開運ファッションというものにアンテナを張っている。講師の方が、「ピンクは見る人に安心感を与えます。それはみんなが生まれる前にいた、お腹の中と同じ色だからです」ということを言っていて、ほぇ〜と思った。
科学的根拠はないだろうが、確かに青ざめた顔よりも血色のある赤みがかった顔の方が運が良くなりそうだし、黒よりピンクの服の方が相手に与える威圧感は少ないだろう。
私個人、「なぜ好むのだろう?」と考えた時に出てきたのはなんか落ち着くという本能的な理由だ。
それを受けて私もピンクを身につけてより自分の心を落ち着けようと思った。ゆくゆくは林家ペー&パー夫妻のように彼氏を巻き込んで大ピンク人生を送りたいくらいだが、地方でやるとちょっとした有名人になってしまうのでそれは避けたい。
男性もピンクを身につけることに対してもっと積極的になってほしいなと思う。柔らかいイメージになるので、営業職や接客業ならシャツやネクタイをピンクにすれば威圧感を減らせるだろう。父親は私が小学生の時にペールピンクのポロシャツを着ていて、それが優しい雰囲気に似合っていた。
というとオシャレで都会的な父親だといい意味での誤解を受けてしまいそうだが、母親が着せていただけである。そこに父親の意思は介入せず着せ替え人形に過ぎないので積極的も何もないと思うが、私もいつか彼氏にピンクのトップスを贈ろうと思う。
ピンクは良い。何が良いって可愛いしセンス良いし心地良い。世界中にピンクを溢れさせれば争いが減るんじゃないかとすら思う。
かがみよかがみのウェブデザインもピンクで溢れているではありませんか!
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