2025年は動く年にしたいと思っている。

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私はここ6年ほど持病が悪化してずっと引きこもっていた。

何もできず良くなるまでただひたすら寝込む日々だった。日々をひたすら耐えることしかできなかった。

苦い薬を飲み、外に出るのも辛かった。今までできていたことが全くできなくなった。この時間を生きても、本当に明日が来るのか分からなくて、泣いていた。

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6年前は普通に仕事をしていた23歳だった。新しい仕事を始めたばかりで毎日を楽しく過ごしていた、つもりだった。ある日ガクッと調子が悪くなり、あれよあれよと1人で外に出れなくなった。

何をしても気分は晴れず、苦しい思いだけを積んでいく。そんな日々が6年続いた。

ここ1年ほど持病もだいぶ落ち着いてきて、働きに出てもいいと主治医からに許可が取れた。許可が取れた日はとても嬉しかったけれど、外に出ることに躊躇いがあった。

働くにしてもブランクがあるし、そもそも人との関わりが無かった。人と話せる自信が全くなかった。

それに働くために1人で行動する、そんな当たり前のことができなくなっていた。そんな事を主治医に伝えると「少しずつ小さな成功体験を増やしていこう」と言われた。

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小さな成功体験を増やすために、まず1人でコンビニに出ることにした。コンビニで店員さんにポイントカードの有無を伝えた。それだけで私の辛さが少し柔らかくなった。

1人で外に出てみると、外は私が思ってるより怖くなかった。外に出れるようになった日から、少しずつやってみたいことを始めた。気になる仕事をピックアップしてみたり、自分の出来ること出来ないことをまとめていったり。取りたい資格の勉強も始めたし、ずっと欲しかったアクセサリーを買ってみたりした。

今までひっそりと文章を書いていたけれど、こうやってエッセイを書いてみようと思ったのも、やってみたかったことのひとつだったからだ。

全てに必死で食らいついて真っ直ぐ進めるように頑張ろうとしている。できなかった年数を取り戻すために、今は行動している。全てのことが急ピッチではあるけれど進み始めた。

仕事も決まりかけている。物事が割と順調に進み始めた気がする。

今までを取り戻すように。これからに繋げられるように。

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けれど、正直不安もある。ブランクが大きすぎる。人と接していなかったり、仕事をしていなかったり。日々を過ごすために薬を服用しなければならなかったり。

周りは色んなことに必死に悩んでいるのに、私はただ寝たきりだった。自分や病気を恨むわけではない。けれど寝たきりのままでも、何かはできたのではないかと最近悔やんでいる。

明日が来るのが怖いと泣いていた日は、私の人生では無駄ではなかったけれど社会から見ると何もできてないただの1日だった。社会に馴染むためには何か結果や努力をしてなければいけなかった。

ただの空白期間ではなく、ただ毎日を必死に食らいついて生きていたとしても、社会で見ると何もしてこなかった人だった。

過去は変えられないし、辛い毎日の中で私なりにどうしたら生きていけるのかを学べた6年だった。たとえ、他の人から見て真っ直ぐ生きれていないとしても、私は私なりに真っ直ぐ生きてきた。

毎日を過ごす事がが少しずつの成長になっている。それが私の少しの成功体験。これを積むために毎日動いている。

明日どうなるのかわからない。もしかしたら調子を崩して泣いているのかもしれない。何もできない日も私の中で糧になる。

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どんなに辛くても私は私なりに強くなってきた。動けないと泣いても、しっかり前を向いてまた動ける日が来る。そんな事を今年のはじめに感じた。

2025年は今までを取り戻すため動く1年にしたい。