将来への希望はないけど焦りは感じない。きっとどうにかやっていける

優柔不断、心配性、弱メンタル。自分の短所を挙げればきりがない。
それでも、「ダメな人間」だとは思わない。
ぼんやり過ごしてきたようで、それなりに忙しい1年だった。
引っ越し先での新しい生活。大学の課題とアルバイトの両立。2024年はあっという間に過ぎ去り、気づけば新しい年が始まっていた。
4月からは大学3年生。いつの間にか上級生の仲間入りだ。
やり残したことも、挑戦したいことも、今は思い浮かばない。そんな私の2025年の目標は、「自分らしく過ごすこと」。目標を高く設定すればするほど失敗してしまう私にとっては、これくらいが丁度いい。
リーダーや委員長を掛け持ちし、がむしゃらに過ごした中学時代。コロナ禍で何もかもやる気を失った高校時代。大学生になってようやく、自分をコントロールできるようになってきた。
情報で溢れかえっているSNS。幼い頃からの友人や同年代のクリエイターの動画が、ひっきりなしに目に飛び込んでくる。はじめの頃は、他人の生活を自分と見比べて一喜一憂するばかりだった。しかし最近は比べなくなった。正確には、比べてもネガティブな感情を抱くことが減った。自分は他の人とは違う、今のままでいいと思えるようになったのだ。
これも、この1年の大きな成長だ。
それでも、上手くいかないことがあると不安になり、すぐに自分を責めてしまう。気持ちが沈み、何もできずに1日が終わってしまうこともある。
そんな時は、2つのことを意識している。
1つ目は、「なんとかなる」と自分に言い聞かせること。
「課題に取りかかるのいつもギリギリだけど、締め切りに間に合わなかったことない」
「3日連続で暴飲暴食しちゃったけど、1週間後には体重戻ってるから大丈夫」
この「なんとかなる」という言葉は、自分を肯定してくれると共に、安心感を与えてくれるお守りのようなものでもある。
2つ目は、自分を褒めること。
昨日より早く起きられた。疲れていたけど部屋の片づけをした。どんなに小さなことでも、「自分は頑張っている」と思うだけで前向きな気持ちになれる。
20代として迎える最初の1年。今年の大きな壁は就職活動が始まることである。簡単にはいかないと分かっている。何も分からず不安もある。それでも、
「とりあえずどこかに就職できればいい、合わなければ辞められる」
そう思っておくだけで、気持ちが随分と楽になる。
大学生になって初めてのテスト期間にコロナに罹り、3科目も追試を受けたこと。数百件に目を通して選んだアルバイトで、社会の一員として働いていること。振り返ってみると、今の生活でさえ、数年前には想像もしなかった出来事ばかりであることに気づく。自分でもここまでやってこられたのが不思議なくらいだ。
将来への希望はない。それでも焦りは感じていない。なぜなら、自分ならどうにかやっていける気がするから。
特別なことはしなくていい。その時にやりたいと思ったことをやる。2025年も、自分のペースで進んでいきたい。
かがみよかがみは「私は変わらない、社会を変える」をコンセプトにしたエッセイ投稿メディアです。
「私」が持つ違和感を持ち寄り、社会を変えるムーブメントをつくっていくことが目標です。
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