曖昧な表現になってしまうけど、2025年は自分のキャリアというものをしっかりと考える年にしたい。それは、前職、現職と社会人生活を送ってきた中で、自分にとっての優先事項というか、この先自分がどう働いていきたいかを考える、ということ。

前職は営業職。前職で良かったことは、ボーナスは多くはないけれど年2回は出ていたし、休みも比較的取りやすかった。給与も決して高くはないものの、地方都市で新入社員ならマシな方か、と割り切れるくらい。生活が苦しくなるほどではなかった。

一方で、営業職という仕事柄、 プライベートと仕事の境が曖昧で、幸か不幸か、会社に期待されていたらしい私に用意された部署はひどく孤独だった。新しい部署でルーティンの仕事はまだ無く、教えてくれる上司もいなかった。

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そんな職場から離れて現職。事務職のため、給与はずいぶんと低くなった。生活するのに心配は尽きない。それでも、未経験では採用されることが難しい事務職で、将来的に昇給もあるという求人票の記載に、少しの希望を胸に、経歴のためだと受け入れた。

零細企業で、働き方とか考え方とか、前職とのあまりの違いに戸惑いながらも、朝9時〜17時まで、1日7時間という勤務時間は魅力的だった。お金も大切だけど、プライベートを大切にしたいと考えた結果だった。

問題は仕事内容というよりも、社長がワンマン社長だということ。気分屋で沸点が低い社長の下で働く私たち従業員には苦労が多い。

業績は上がらず、一向に上がる気配のない給料。プライベートの時間は増えたけど、その分増えたお金への不安。小さいからこそ融通がきくこともきかないこともある。業界の関係で貰い物も多く、多少は家計の足しにはなっているけれど。何か特別なスキルが身に付いているわけでもないし。

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大学生の就職活動では、何かと自己分析自己分析と言われて来たけれど、好きなことはあるものの、具体的にやりたいこと、なりたい姿や職業をイメージ出来ていなかった私にとっては、あまり役に立たなかった(深く自己分析が出来ていなかっただけかもしれないけれど)。

自分はこういう性格で、こういうことが好きで、と書き出しても、職業とうまく繋がらなかった。自己分析や適職診断の結果で出てくる答えは、いつも何となく社会人としてこう働けたらいいなと思っていることとはズレている気がしていた。

いずれにしても、自己分析や診断で出た結果は、まあ確かにそう言われてみればそうとも思えるし、そう思わされているだけのような気もしてしまうし。その結果の通りに選考を受けたとしても、上手く志望動機とも繋げられる気がしなかった。

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これまで最終的にどんな仕事をしていたいかということはあまり考えずに、中学、高校、大学と過ごして来た。行き当たりばったりで、その時その時を、できるだけ一生懸命に生きてきた。

それが、就職活動の時期になっていきなり、ポンッとレールから下ろされて、当てもない道を歩かされて、自分の新しいレールを見つけろと言われても……というのが正直なところ。働いたことなんて、大学生になってからのアルバイトしか経験がないのに。

昔からなりたいこと、やりたいことがあってブレてなくてという人は、そこを目指したらいい。でも私みたいな人間は、どうやって将来へのレールを見つければ良かったのだろう。
最終的に深く納得もできないまま、その時その時の第一志望にはことごとく選考で落とされ、前職に就職することになった。

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結局は、自分がどう働きたいかなんて、実際に働いてみないと分からないのだと、今書き出してみて、思っている。やりたい、なりたい気持ちだけで、現実とのギャップがあまりにもあったら、そりゃあ続かないわけで。逆に嫌々入った場所が実は向いていて、天職だったり。

結局のところ、今自分が歩んでいるレールは、全て正しいのかもしれない、そう考える方がいいのかもしれない。自分が壊れるまで、今の場所に執着する必要はないけれど、最終的に辿り着く自分のキャリアには必要な手順なのかもしれない。そう考えると、キャリアに一貫性がなくても、その時その時でもいいのかもしれないな、なんて。

そんなことを考えながら、今年は自分のキャリアについて考えていきたい。今は、現職に不満を抱きつつも、慣れが出てきて、満足していないのに、何となく現状維持をしてしまっている感覚。 いくつかの場所を経由して、自分にとってやりたい、なりたい、合ってる合ってないを見つけながら、私はもっと居心地のいい、私なりのキャリアを目指したい。