知らず知らずに決めつけていた色への偏見。かわいいに素直になる

ピンク色。
かわいいとは思う。ただ自分で選ぶ色ではなかった。
パステルカラーの中でも選ぶのはいつも水色だったような気がする。
私が小学生の頃、かわいいキャラクターがたくさんいた。
ハローキティやマイメロディ、シナモロールなどのサンリオ系。
エンジェルブルーにメゾピアノなどのブランド系。
魔法をモチーフにしたアニメやゲームもあって、それはそれは華やかで色彩の暴力といえるほどたくさんの色に触れていた。
低学年の頃に好きだったのはシナモロール。
水色と白色のバランスがとてもかわいくて、仲間のキャラたちも淡い色の子が多かった。
そのおかげで、筆箱、鉛筆、上履き入れ、などなど持ち物のほとんどが水色だった。
そのせいか、エンジェルブルーかメゾピアノを選ぶときはエンジェルブルーだったし、ラブべリではベリー派だった。
ピンクを忌避していたわけではないのだが、自分の色は水色だという自覚があったように思う。
そんな私は小学5年生のときにシュガーバニーズというサンリオのキャラクターに出会った。
天才パティシエ兄弟のうさぎさんで、パステルカラーでふわふわで、当時パティシエに憧れていたこともあり、その可愛さに一瞬で虜になった。
仲間のキャラたちもそれぞれがそれぞれの職業の特徴が見た目に反映されていて、こんなに可愛いものがあるのかと思った。
シュガーバニーズのアイスを積むゲームは毎日欠かさず飽きることなくプレイした(今となってはなんであんなにのめりこんでいたのかと不思議なほど)。
そしてベースカラーがピンクのグッズが多かったので、持ち物は見る見るうちにピンクに染まっていった。
友人に「このキャラかわいい~!なんていうの?」と聞かれたことはあっても、持ち物の色が水色からピンクに変わったことについて、何か言われたことは1度もなかった。
知らず知らずのうちに自分はピンクではないなと決めつけて、何かからかいを言われたときのための言い訳を考えていたけど、「人って意外と他人の持ち物とか気にしてないんだな」と気づいた。
それから服や文房具でも可愛いと思ったものを素直に手に取れるようになった。
自分っぽくないとか、周りの人からどう思われるかとか、そういうことは考えないことにした。
好みじゃないけど自分っぽいものを持っても、自分っぽくないけど好みのものを持っても、文句言ってくる人は言ってくるし、褒めてくれる人は褒めてくれる。
他人の評価で自分の好きを曲げるのはバカバカしい。だから私はかわいい物は買う。使わないとしても見るだけでも可愛いからヨシ!
そんなこんなで、今の私は「ピーチヒップピンク岡崎」という謎のメンバーカラーのアイドルを好きになったおかげで、ピンクのお洋服まで着るようになった。
人生というのは本当に何が起こるかわからない。でもだからこそ無駄な経験もないと思えておもしろい。
これから先も自分が何を好きになるのか、楽しみで仕方がない。
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