休職で知った「止まない雨はない」。どんな物事にも必ず変化はくる

私はこのテーマを見たときに今の私にぴったりだと感じた。本当に最近まで休職をしていたからだ。
私は、小・中・高校と大きな問題なく進学し、地元の大学を卒業した。大学3年生の時、パニックしょうがいになり今でも通院しながら勤務をしている。私は実家から、地元の会社の事務として働いている。持病を公にしての障害者雇用として採用して頂いた。
しかし、2024年の2月頃から体調を崩し、同年の5月から8月まで休職していた。主な原因はストレスと睡眠不足だと思う。それから、よくよく調べて長い期間パニックしょうがいと、生まれながらの発達しょうがいということも分かった。そして結果は、抑うつ状態に陥っていると診断書に書いてあった。当時の私はパニックしょうがい、発達しょうがい、抑うつの三重苦の状態で、本当に絶望的であった。
そして、おまけに私が休職中の夏に母がコロナに感染し、私も父もうつってしまった。 私は抑うつで、職場に居るだけで寒気と動悸がして本当に生きているだけでも辛かった。だから休職中は、ずっと寝ることしかできなく、コロナになっても本当にずっと寝ていた。初めてコロナになって、休職していたのが幸か不幸か長く休めることができて良かった。
それからもやっぱり大変だった。ずっと寝てばかりだったので体力も低下した。傷病手当金のための毎月の手続き、証明書を発行するためにもお金はかかる。そう生きているというのは、それだけでお金を消費するのだと実感した。元々障害者雇用の私はすずめの涙ほどのお給料であったが、浪費せず、コツコツと貯めた貯金と実家暮らしという点で大きく助かった。
そしてようやく9月に職場に復職できたのである。本当に最初は自分の席に勤務時間内にいることが目標くらいの気持ちで行った。そうしてだんだんとリズムをつかみ、時短勤務で行っていたものを一時間づつ延ばしていった。
正直今でも、仕事は本調子ではない。しかし、復職できたから分かったこともある。まずは、周りの人達のありがたさ。家族や職場の人たちの配慮があってからこその自分であった。特に、職場の同僚は今でも気にかけてくれているのが分かる。
あとは自分の限界を知る大切さ。自分のできる量を知ることで、自分や周りにも迷惑がかからなくなると思う。頼ることが苦手な私であるからこそ、頼る大切さを学んだと思う。自分ができないことはノーと言える勇気も時には必要だと思った。私はなかなかできなかった。
そして、私が1番伝えたいことは休職しても良い、休んでも良いから生きて欲しいという事だ。私も読んでくれたあなたも命を全うして!
色々な事を考えてしまうかも知れない、そうすると眠れなくなる。私は休職して、睡眠の大切さを身をもって学んだ。だから特に夜は考えずに寝よう。明日のことは明日の自分がするしかない。人間なんて、ちっぽけな生き物なんだから急に大きなことはできない。
たとえば他人を助けたいなら、先ず自分を一番大切にしてあげて。自分のこともできない人間が他人を助けることなどできないのだから。そして、やりたいことがある人はできるときにやってほしい。後悔して欲しくない。
休職という体験で、ポジティブになれないときもあるけれど、止まない雨はないと分かった。どんな物事も必ず変化はくる。今の自分の気持ちを傾聴して受け止めて、紙に書き出すと私はすっきりすることがある。意外にアナログだけれど、悩みがある人にはやってみて欲しい。
最後にこの拙いエッセイを読んでくれたあなたに感謝する。ありがとう。
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