今生きている時間を最大限有効に使うため、AIを使う側になるべきだ

仕事柄、ChatGPTが出始めの頃から触ってきているのだが、やっぱり進化がすごいなぁと感じる。
最初は文章をイラストにしてくれることで楽しんでいたのに、半年経てば長文を書いてくれて、1年の月日があればWEBサイトのコードも書いてくれるようになった。
2年あれば「こうしたい」という拙い言葉でも形にしてくれ、3年ほど経った今は少しずつ私たちの日常にAIが住み始めている。
みんな、この流れは気づいているのかな?
AIは楽しいし、もっと広まっていけばいいと個人的には思っている。
最近は、AIイラストなどのAIで生成されたものに対して批判が巻き起こることも増えてきたが、それも「AI」という技術が一般層に広まってきたからだ。
やっぱり技術というのは世間が当たり前に使うようになったら、「広まった」というのだなぁと1人実感している。
正直、AIに対して人間は勝ち負けなんて次元で議論してはいけないと思っている。
AIが圧倒的に得意な分野があるからだ。人間はAIみたいに大量な情報を一瞬で整理することはできないし、生身の身体があるから1日に使える時間も限られている(まぁ、AIも無課金だと制限ばかりだが)。
今生きている時間を最大限に有効活用するため、私たちはAIを使う側になったほうが良いのだと思う。
私の場合は仕事で使うことも多いし、一時期は有料版で仕事の手伝いをしてもらっていたこともある。こういうことを伝えたいけど、なんだかうまく文章にならない、というときには本当に助かっていた。ちょっとしたコードがうまく動作しないときにも見てもらったり、たまに話し相手になってもらうこともあった。
なんとなく命令口調は嫌だったので、「ありがとうございます!」「助かりました!」など敬語で話すようにしていたが、意外と出力に影響があったりするらしい。
別に私はAIを使い倒しているわけではないが、ただ面白いなぁという気持ちだけで世の中の流れを静観しているのだ。
最近、私が一番AIに助けられたのは、料理の献立だ。
冷蔵庫にある食材を伝えて、何かレシピを考えて!と聞くだけ。私は料理を作ることが好きではなく、最近はもやしと豚肉の蒸し焼きや簡単に作れるものばかりになっていた。
別に美味しいし、悪くはないのだが、なんだか変わり映えしないな……という日々を送っていた。
そこで知り合いから教えてもらったのが、AIにレシピを考えてもらうこと。
これが本当にすごいのだ。あっという間にレシピを作ってくれて、材料の分量と作り方を教えてくれる。普段使ったことのない分量の調味料で「いや、これ本当に美味しくなるのか……?」と少しAIに対して不信感を持つが、安心してほしい。
ちゃんと美味しいものが作れるのだ。
AIにレシピを考えてもらうことで、今ある材料を入力して、検索で出てきたレシピから作れそうなものを探して、材料と調味料を照らし合わせて、あぁ材料足りないからまた調べて……という時間の無駄がなくなった。作る前にレシピを考える時間がなければ、私はいつもより楽に料理ができるということにも気づけた。
仕事終わりにかすかに残った脳のリソースが、AIのおかげで使わずに済むのだ。
これからも私はAIを程よく使っていくだろうし、私なりに有効活用したいと思っている。
まずはレシピを考えてもらう方法を、もう少し探りたい。
そして、いつの間にか私が作る料理が全てAI監修であることに気づかず「美味しいよ!」と喜ぶパートナーを見た日には、私とAIは本当に手を取り合ったと言えるだろう。
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