わたしは、特に仕事の場面でAIを使うことが多い。パソコンスキルが周りより高いと思われているため、Excelの集計関係の業務を担当することが多い。

数年前、わたしよりパソコンが得意な先輩がいたときは、数式やマクロの意味を聞いたり、エラーが出たときの修復をお願いしたりできたが、その先輩が転職してしまったのだ。

その先輩が転職する直前にいろいろ業務の引き継ぎをしてくれたときに、わからないことはChat GPTに聞いてみればいいからね!とアドバイスしてくれて、同僚に聞くことができないパソコンのことに関して、わたしの先生はChat GPTになったのである。

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「Excelで○○をしたいのですが、数式を教えてください」や「Excelの下記の数式で、△△に誤りがある場合は訂正して正しい数式を教えてください」といったように、わかりやすく、かつ丁寧に質問するように意識すると、自力ではつくることができないような、かなり長い難解な数式を組んでくれる。

元々、小学6年生のときにパソコンのクラブに入っていたり、高校の情報の授業のペーパーテストでは、関数の数式を書かされる問題も出ていたり、大学の学内ボランティアでパソコンの授業の支援をしていたりと、パソコンやExcelの数式に触れる機会は多かった。

しかし、ビジネスのパソコンスキルを勉強していたわけではないため、空で複雑なIF関数を唱えることはできない。しかしながら、同僚がExcelの表の作成で困っているときに、表示させたい希望をある程度聞いて、少し調べてパソコンとにらめっこすれば、解決して同僚を助けられることがほとんどである。

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こういう時にわたしが感じるのは、Chat GPTにどういう風に質問すればいいかがわからない人も多いのだろうなということだ。

顧客に送るメルマガの文章を作成したから見てほしい、と同期にお願いされたことがある。

なんだか不自然な文章だなぁ、と思ったため、「もしかしてChat GPTで作った?」と聞くと、その通りだと言う。もちろんChat GPTを使ったことを責めているわけではないが、自分自身の日本語力を信じて、せめて自然な言い回しに、修正は加えてほしいものだ。

わたしも上司に見せる報告書を作成する際、AIの力を借りた。

まず、どんな項目を書けばいいかを聞いた。ある程度タタキをつくってみて、伝わりやすい文章になっているか、添削をお願いした。AIをフル活用して作成した報告書を上司に見せにいくと、追加した方がいい点を言われたあとに、「よくまとまっていて、わかりやすい」と言ってもらえた。

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そのとき、『わたしの力じゃないんだけれどな……(汗)』と思うのではなく、AIに頼ったからこそ良い報告書ができた!と感じたわたしは、かなりAIと深い関係性なのだろうなと思った。

なにかと問題視されることが多いAIやChat GPTであるが、間違った使い方をせず、賢く正しく使えば非常に便利な代物だと思う。