結果だけにとらわれずに楽しむ!私の背中を押すしなやかな女性たち

私の周りには、自分のやりたいことに正直に挑む女性が沢山います。
例えば、ずっと夢みていたスイーツ店をオープンさせたいと思っていた先輩女性。彼女はその夢を1年ほど前に実現させました。自分がパティシエとして、材料や素材にこだわって、自分が作りたいスイーツを販売し、お店を1人で切り盛りしています。お店に関しての大きな宣伝はなく、友達や知り合い、口コミのみで繋がる小さなお店です。だから、お店を開ける時間も日時も女性パティシエの予定にあわせて不規則で、インスタに投稿された情報をみてお客さんが訪問します。作るお菓子の種類も量も、彼女の自由な発想で販売。季節のお菓子やイベントごと、彼女の感性に任せたスイーツが並ぶので、インスタを見ていて楽しいです。頑張りすぎず、無理のないスイーツ店は、女性パティシエの人柄があふれたお店となっています。
他にも、管理栄養士の資格を持つママ友さんで、体にやさしい発酵食品の学びを知ってもらいたくて、自宅で教室を開いている人がいます。さらに最近では、もっと発酵食品で作る料理の美味しさを多くの人に知ってもらいたいと、キッチンンカーにて初のお弁当販売にもチャレンジしていました。
同じように、市の施設を借りて講座の先生として活動しているママ友さんも何人もいます。自分の得意分野である収納・片付けや性教育、書道、ヨガの講座を設けて、多くの人に知ってもらおうとしています。
さらには、ボランティアで様々な小学校へ訪問して絵本の読み聞かせを行うママさん達の集まりもあります。少しでも本に触れる時間を提供し、絵本の素晴らしさを子供達に広めたいという想いで行われています。そのボランティア活動はもう何十年と続いています。
実践していることは、皆さんそれぞれ土俵は違いますが、自分がやりたいことにまっすぐです。その女性達を近くで見ていて思うこと。それは、彼女たちががむしゃらに頑張ったり、力づくで成し遂げたり、強引過ぎないこと。そこに共感できるのです。それは、おおらかでしなやかな、母であるからこそ培った優しさの中にある強さであると感じます。
優先するのは家庭、譲れないのは子供。一番は家族。そんな守りたい存在や、優先順位があるからこそ、自分がやりたいことに無理をしすぎない。マイペースな歩みが見ていて心地よいですし、応援したくもなります。そういった心のゆとりは、母になったからこそ生まれる経験値、器の広さのようにも感じます。
かつて私が20代の頃、職場で自分の母親ぐらいの年代の大先輩に、「若さは特権!」と言われたことがあります。確かに若い頃は体力もあって、無知で経験不足で、怖いもの知らずで何にでも挑戦できる強さがあります。でも今は、ちょっと違う意見をもつ私がいます。
いくつになってもやりたいことに素直で、ぶれない意思をもち、「歳だから無理!」と言い訳せずに、興味あることに奮闘する女性の存在をかっこいいと思います。
そんな私にもやりたいことがあって、それを現実化するにはまだまだ長い道のりがまっています。でも諦めたくはないですし、その一歩一歩の歩みを楽しみたいです。
その考えにたどり着いたのは、私の周りの強い意志をもつ女性達の存在にあります。とにかく皆さんが笑顔で歩みを進め、日々進化して取り組まれているからです。結果だけのゴールにとらわれず、歩みの途中も楽しむこと!駄目なら変化させ、仕切り直し。正解を求めすぎないスタンスも共感できます。本当の強さって、刃物のような鋭さではなく、温かな優しさの中に存在するように感じます。そういった女性達の姿を、近くで見られる私は幸せ者です。
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