2021年、私は私に誓います。
前例がないことも他人の顔色も恐れず、個性を生かし、まずは自分そして周りの人たちを笑顔にすることを。
思いだけなんかじゃありません、以下の作戦を実行します。

甘ーいスイーツ政治で社内ネットワークを制する作戦。誰もが幸せに

私はスイーツが大好きだ。
新商品、限定品や変わった味に出会うと買わずにはいられない。そしてミーハーながらに気づいた。スイーツは最大の社交ツールであると。

働き方が自由になって、井戸端会議が減った。ムダ時間がなくなったとの観点もあるでしょう、だけど機械じゃないの、血の通ったコミュニケーションの必要性を実感した。
そこでたまの出社日には、雑談の潤滑油としての新商品のスイーツを。
年末年始のご挨拶には老舗の粋な和菓子、仕事でお世話になったらお礼にかわいいクッキーを。

スイーツをきっかけに人の輪を広げていくこと、これこそまさに社内政治のスイーツ営業。私自身も一口の試食で食べすぎを防げるし、耳寄りスイーツ情報や新しい仕事につながる。誰もが幸せになる計画と信じて遂行したいのです。

キラキラネイルで論文執筆。お気に入りのヒールで学会に登壇する作戦

私は文系の院卒で、一応自分の専門というものがある。
卒業後民間に就職したものの、時流と少しのスイーツ行政の甲斐あってか、営業職の業務内で研究を進められるありがたき環境に身を置いている。

そんな私が目指すのは、「研究」のイメージを覆す研究者。このご時世に信じられないが、年齢や性別でいわれのない批判を浴びることがあった。毎日研究室に通って、季節のイベントだって返上で真夜中にパソコンと睨めっこしてたって、出産適齢期のメスにしか見えない人もいるらしい。

だからこそ今年の私は、爪先に時々気を取られながらも指を動かし、一目惚れした7センチヒールで発表の壇上まで、堂々とかつ慎ましやかにコッコとふみ鳴らし進みたい。キューティ・ブロンドのエルみたいに。

絶妙なアシストで彼の心を掴み、揺るがぬパートナーシップを築く作戦

例えば、日々のやりとりで彼が週末に食べたいものを予測し、食べログで徹底的に調べ、数軒に直接空席の確認を入れておく。素知らぬ顔で自分の食べたいものとして伝え、お店の決定権は彼に委ねる。
またテレワークが続く中での悩みを一言一句聞き漏らさず、その原因であろう寒さや乾燥対策を事前にリサーチ。助言を求められた時にオススメの商品名や販売店舗をさっと提示する。

サポート的な立ち回りなら、主役は彼?
いいえ違います、いつだって主人公は私。

VIPである彼のニーズを正確に汲み取り、一歩先を想像して動く。必要とあらば仮説を立てたストーリーに誘導する。これはむしろ営業スキル向上の自己研鑽という意味合いが大きい。
その発言自体を切り取ると割とドライもはや計算高いようにもみえるけれど、そもそも原動力には純粋に愛しかないのです。つまり先行するのは彼の幸せだけれど、いつだって私目線で前向きに捉えたいのよ。

「社会悪」と認識してきた女性像が毎日を楽しくするヒントだったなら

総じて戦略のミソとしては、女の子のステレオタイプを存分に利用してしまうことだ。
これまでの人生、世間一般の理想像に囚われてきたのです。誰のためか分からない照準に自分を寄せたって社会問題は解決しないし、何より他人のために自分を変えなきゃいけないなんておかしな話でしょう。

けれど逆にもし、「社会悪」と認識してきた女性像が毎日を楽しくするヒントだとしたら?その発想の転換と少しの行動で、大切な人が生きるこの世界に一隅を照らすことができたら?去年までの私自身を救えるような気もしているのです。

どんな負の側面だって、無敵のガールズ・パワーにかかれば幸福のエッセンスに早変わり。
そんな1年を実現することを、ここに宣言します。