24歳無職。眠れないことに焦って、さらに眠れなくなってしまう

「夜、寝つけないこと」が悩みだった私は、眠れないことに対して焦りや不安を感じていて、このテーマを見た時に今の気持ちを整理したい、書き出したいと思った。
仕事のストレスで夜眠れない日が多く、言語化できない不安に押し寄せられ、呼吸が苦しくなって眠れない自分を責める毎日。ストレスが体に影響して、限界がきて退職することにした。
退職後、仕事のストレスがなくなったのに夜は眠れなかった。仕事のストレスがなくなっただけで違うストレスが浮き彫りになって、無職になった自分を責めてまた眠れない日々が始まった。
眠れない日が続いたことで、自分はこんなにもストレスに弱かったのだと気づいた。眠れないと気持ちがざわざわして焦る気持ちになる。次の日に予定がないから寝れなくても良いのに、そんな生活をしても誰も怒らないのに、なぜか焦る。焦る理由なんてないし眠れなくても何も困らないのに焦る。息苦しくなってずっと深呼吸をしたくなる感覚になる。
私が眠れなくて焦っている時、すぐ側にいる家族は気持ちよさそうに眠っている。そんな姿を見ながらまた焦る。やっと眠れたと思えば家族が起きる時間に目が覚める。家族が仕事や学校に行った後、ようやく眠くなる。そこから寝始めて昼過ぎまで寝ていると強い罪悪感と自己嫌悪に襲われる。何も言われていないけれど「まだ寝ているの?」そんな声が聞こえてきそうで結局すぐ起きる。その結果、夕方に眠くなって寝落ちすると夜がまた眠れない。そんな日々の繰り返し。
眠れない日にいつもしていることがいくつかある。
まずラジオを聴く。ラジオを聴いて寝落ちすることが1番楽。でもそんなうまくはいかない。
他には「今後の人生の空想」をする。結婚したら結婚式のドレスは何色にしよう。一人旅に行くならどこに行こう。夜行バスに乗って隣の人と仲良くなって一緒にご飯を食べて…と。詳しく想像する。そうすると「寝れない寝れない」の焦りはなくなる。でも、細かく考えすぎて眠くはならない。だから良いのか悪いのかは分からない。そんな空想をしてもその内容が夢に出てきたことはほとんどない。それでもどうにか悪夢をみないように、必死に幸せな空想をする。自然とではない、必死に。
他には、不安な気持ちを落ち着かせるために「セルフとんとん」をしている。自分で自分の胸を軽くとんとんする。子どもの寝かしつけみたいに。自分で自分を落ち着かせることで気持ちが少し安心する。
最近始めた寝る前のルーティンは「今日の自分褒めポイント」を考えること。どんなに小さなことでも自分を褒める。特に何もしていなくても何もしていないことすら褒める。これを始めてからほんの少しあたたかい気持ちで目を閉じれるようになった。これを考えて目を閉じた日は、自分を責めて反省しながら寝ることをやめていた。
そして最終手段は、ひつじの数を数える。広い草原をイメージしてひつじの数をひたすら数える。「ひつじが1匹、ひつじが2匹、ひつじが3匹…」と。30匹以上数え終えたくらいには眠れている気がする。
こうやっていろんな方法でなんとか眠ろうとするけれど、それでもマイナスな方へと考えてしまうことだってある。家族にバレずに家を出てどこかへ行ってしまいたい、そんな場所や方法はないかと真剣に考えてみたりする。そんな場所も方法も無いことはわかっているのに。
子どもの頃はお母さんが少しでも離れると声を出して泣いていたけれど、大人になればお母さんから少しでも遠くに離れて泣きたくなった。この成長がふと悲しくも感じる。バレないように声を殺して枕にシミができるくらい涙を流すようになる。たらーっと流す涙の日もあれば、顔もぐちゃぐちゃで声だけ出さない号泣をしながら眠れない夜を過ごす事もある。
夜は寝る時間だと思い過ぎているのだろうか。学生の頃に、カラオケオールや朝まで友達と飲んだり公園で喋ったり、そんな経験をしていたら眠れない夜も気楽に焦らず過ごせたのかな。なんて小さな後悔をする。
いつか、「眠れなくてもいいじゃん」「夜寝ないといけないって誰が決めたんだよ」と強く思えるようになれたらいいな。
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