難しい食と職のバランス。仕事に余裕が出てきたら健康診断が恐くなった

高校生のころはずっとダイエットしていた。
部活をしていて、エネルギー消費量は多かったにも関わらず、体重は落ちにくかった。
なぜなら筋トレもしていて、筋肉量もそれなりに多かったからだ。
体重を数字と見ていて、理想とする数字よりも何キロも重い体重を見て、ため息ばかりついていた。
文化部の友達の制服のスカートから脚を出すことも厭わないと自信を持てるような、ほっそりとした太ももやふくらはぎが羨ましくてしょうがなかった。
食べることは好きだったし、クラスの友達が体重を気にせずに好きなものを食べている様子を見て、指を咥えて見ているしかできなかった。
ずっと空腹だった。
今社会人になって慢性的な運動不足だ。
1日のほとんど座って過ごすので、高校生の時のように動いてカロリーを消費する時にたくさん食べておけば良かったと思う。
4年前に部署異動をしてすぐのころ、急に業務量が増えたことがあった。
まだ在宅勤務中心の働き方だったが、業務を途中で中断して夕食をとる余裕もなく深夜残業ギリギリまで働いた後に夜ごはんを食べる生活を送っていた。
最初は夜ごはんを食べていたが、やがてご飯を食べる気力がなくなった。
ごはんを食べるのにはごはんを用意しなければならない。
その気力すら残っておらず、1秒でも早く横になりたいと思ってしまっていた。
すると在宅勤務の運動不足の影響もあり、日常生活で使っていた筋肉が落ちて、服が合わなくなった。
久しぶりに会う人には「痩せた?」と聞かれることが多かったが、ポジティブな意味合いよりは心配の色が濃く滲んでいた。
スッキリというよりは、なんとなくげっそりしていたように思う。
もう一度部署異動をして、仕事に余裕が出てきた時、健康診断が恐怖だった。きっと体重が増えてるだろうと思ったのだ。
一般的な夜ごはんの時間に夕食を食べ、数時間空けてから寝るという健康的な生活を送っていたからだ。
ドキドキしながら健康診断の結果を待ったが、蓋を開けてみると、1kgしか増えておらず、それ以上に以前より健康になれたと思ったので、やはりご飯食べることはエネルギー源にもなるし、前向きな気持ちになることだと思った。
今でも深夜にご飯を食べることがあるので、体重の増加に怯えている。
そういう時にはできるだけ学生の頃からずっと続けているダイエット方法を実践するようにしている。
できるだけコンビニに行かないことだ。
小腹が空くたびにコンビニに行きたくなる衝動をがんばって抑えている。
コンビニは誘惑の塊で、おにぎりやホットスナック、お菓子、甘い飲み物まで全部揃っている。
そして一度店内に入ると、何か買わずにはいられない。
何も買わずに退店するのは難しいので、そもそもコンビニに立ち寄らないということを目指している。
空腹を抱えながら、会社からの帰り道にあるコンビニのネオンを見るたびに、好きなものを買って帰りたくなる誘惑をグッと我慢する必要があり辛かった。
社会人になりたての頃はお金の節約の意味もあったが、コンビニに寄らないことを目標に
して、家からお茶を持って行ったり、お弁当を作ったりすることで自分の健康も守れているような気がする。
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