電話、LINE、ゲーム、写真など様々な機能が一台に集約しているスマートフォン。

最早使わない日は一日としてありませんし、まだ携帯電話を持たせてもらっていなかった小学生時代を振り返ると、私は当時逆に何をして過ごしていたんだろうなぁとさえ思ってしまう始末です。

◎          ◎

近年は若者の間で「スマホ認知」と言われる毎日長時間スマホを使い過ぎるが故に脳に疲労が蓄積し発生する物忘れなどの症状も問題になってきています。

確かに私もスマホを長時間使い過ぎた後は何だか頭がボーッとしたり、いつもはすぐに思い出せる事が中々出てこなかったりと確実に弊害が出ているなと感じる今日この頃です。

去年ずっと使っていた古い機種からスマホを買い換える際、せっかくならばと一番最新の物を手に入れてしまった事も使用時間が長くなった原因の一つかもしれません。

しかし、日常生活で最早欠かす事のできないスマホにそんな脅威が潜んでいると知りつつ使い続けるのは少し怖くもあります。

そのため、以前の私は暇さえあれば特に何か目的がある訳でもなくスマホを触ってしまう事が多かったのですが、最近は必要以上に画面を開くのを止めるようにしました。

人へのLINEはまとめて返す、ダラダラとSNSやショート動画を流し見しない、などなど......。

出掛けた時なども少しでも気になった物があればバンバン写真を撮ってしまいがちだったのですが、スマホの使用を抑制するようになってからは写真を撮っても満足するのはその時だけであり、後ほどそれを見返す事ってほとんどないのだなぁという事にも気付きました。

やはり、よっぽど大切なものでない限り、自分の目で見て記憶に焼き付けるのが一番なのかもしれませんね。

◎          ◎

また、私は読書を好んでよくするのですが、以前は気になった本があった際に商品の到着を待たずにその場でサクッと購入する事ができる電子書籍も結構な頻度で利用していました。

確かに手軽ではあるのですが、電子は画面のブルーライトなどの余計な情報が入ってきて読んでいてもあまり集中する事ができず、紙より作品の世界へ没入する事ができないんですよね。

本は嵩張るし、電子なら持ち運びもしやすい、というメリットも勿論ある事とは思いますが、スマホ断ちを始めた最近は本を読む時は電子は選択せず、多少来るまで待っても紙の商品を選ぶようになりました。

また、前に職場へスマホを持っていくのを忘れてしまった時があったのですが、これも不意にスマホ断ちをする事に繋がりました。

意図的ではなかったため、出先で何か起きたら連絡も取れないしどうしようという不安感もありましたが、よっぽどの事がない限りは案外なくても大丈夫なんだなぁと実感したものです。

今日は触らないぞ!と思っていても手元にあれば何となくで画面を開いてしまいますし、多少のリスクはあっても敢えてその日は家に置いていくという選択肢を設ける事も案外アリなのかもしれません。

◎          ◎

前の職場にいた時、生まれてから今までガラケーなども含め一度も携帯電話を持った事がないという現代ではかなり変わり者のおじさんがいました。

困らないのですか?と聞いたところ家にはパソコンがあり連絡はメールで取る事ができるし、調べ物もできるので特に困る事はないと言っていました。

とはいえ、社用の携帯が支給されている訳でもなかったため、仕事中に連絡を取りたい場合は内線で呼び出すしかあらず、中々捕まらない時は周りはヤキモキしてしまいますよね。

そういった例はかなり特殊ですが、そういう人はこの繋がりで支配された現代を縛りもなく、ストレスのない状態で生きる事ができているある意味恵まれた人といえるのかもしれません。

◎          ◎

私も流石に今からスマホを手放し、身一つで生きていくなんて事はとても恐ろしくてする事ができませんが、一日使っても一時間、という日を時には設けて浮いた時間を資格の勉強に充てたり、趣味のピアノを弾いたり、アナログで読書を楽しんだりとスマホに支配されない日々を送れるようにしたいなと思いました。