そうだ、スマホから離れよう。出産前の無職期間に始めた24時間計画

◯私の普段の生活
私は元々看護師をしていた。子供がどうしても欲しかったが、なかなか恵まれず、3交代勤務を辞めて規則正しい生活をしたかったというのと、不妊治療のために転職を決めた。しかし、退職1ヶ月前に妊娠が発覚した。本当に嬉しかったが、退職後転職活動はストップし、無職の生活が始まった。
無職の生活が始まり、1日の大半を自宅で過ごすようになった。料理や洗濯などの家事は夫婦2人分なのですぐに終わってしまう。暇な時間はスマホをいじっている時間が多くなっていった。この企画を見つけた時、絶好のチャンスだと思ったので24時間スマホから離れる生活をしてみることにした。
◯スマホから離れるための計画
闇雲にスマホの電源を切って24時間過ごすのではなく、1日のスケジュールを立てて乗り切ることにした。現在の私はスマホを触る時間以外どのようなことをしているのかを考えた。まず一つ目は家事だが、自分の朝と昼の食事の準備と夫婦2人の夕食の準備、食器類の片付け、スーパーへの買い物は欠かさず実施しているため、予定に組み込んだ。毎日は実施していないが、せっかくなので他に実施する家事を決めた結果、洗濯と床掃除、トイレ掃除を組み込むことにした。
無職になってから毎日実施していることの二つ目は、読書だ。日によるが、30分くらいは読書をする時間を設けている。今回は、時間が有り余りそうなので、1時間くらいは読書をする時間を組み込むことにした。
三つ目は、テレビ鑑賞だ。テレビ鑑賞は朝9時頃から情報番組を見始め、お昼頃のバラエティ番組を見て、夕飯後に見たい番組があったら1時間ほどみることが多い。テレビはいつも通り予定に組み込むことにする。
続いて、普段はやっていないが出産前の貴重な無職期間にやりたいと思っていたことを実施してみようと思う。
まず一つ目は散歩だ。悪阻が少しずつ治ってきて、外出欲が止まらないので1時間ほど散歩することを予定に組み込もうと思う。妊娠前に休日に散歩をしていたこともあったが、必ずスマホで歩数を確認したり、音楽を聴きながら実施していたのでそれらをせずに散歩をしてみる。
二つ目はパン作りだ。バレンタインには手作りのお菓子を作ってはいたが、パンは作ったことがなく、ずっと作ってみたいと思っていた。無職中に手作りのパンを食べるという優雅な朝を過ごしてみたい欲があるので、ちぎりパンを作ってみようと思う。
以上、日常的に実施していることとやってみたい事を予定に組み込んで24時間過ごすことにした。
◯24時間スマホから離れる生活の開始
朝目覚まし時計を止めたところから脱スマホを開始した。朝8時前に起床し、旦那を見送ったあと、テレビで情報番組を見ながら朝食を用意した。スマホがない生活にまだ慣れない。スマホを無意識にいじろうとしてしまう。読書をしてから、昼食の準備と家事をした。昼食後少し休憩し、1時間ほど散歩にいきながら買い物に行く。スマホで音楽を聴かずに散歩をすると周りの景色を見渡す時間がいつもより多いような気がして、より自然を感じられた。スーパーでは電子決済を利用しているが今日だけは現金で支払うことにした。
この日初めてスマホを使わない事への不便さを感じた。自宅に戻り少し休憩をしてからパン作りを開始した。作り方はいつもスマホのアプリを参考にしているため、事前にノートに作り方と材料を書いておいてそのノートを見ながら作った。スマホは動画で解説してくれるので自分が書いたノートだと迷うところもあって、そこでも不便さを感じた。パン作りを終えて夕食の準備をして、テレビ鑑賞や家事などをしてその日1日を終えた。
スマホから離れてみて、調べたいと思った事をすぐに調べることができなかったり、買い物に行くにも電子決済できなかったりと不便なことばかりだった。しかし、普段目を向けられなかった自然と触れることができたり、やりたい事を始めるきっかけと、充実感を与えてくれる貴重な時間になった。
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