小4女子と楽しむ恋バナとメイク。キャンプで一泊、女同士の絆を深めた

学生時代の友人は基本的に同世代だけだ。しかし大人になってからは、いろんな世代の人たちと出会い、友達になることができる。ある家族と出会ったことで、私の友達関係はぐっと彩り豊かになった。
元々は私が付き合っている彼の友達だった。年齢は10以上も上だが、二人は本当に気が合う。初めて会ったときは、私が口を挟む隙もないほど絶えず、それも何時間も話していた。でもそこに私も混ざるようになるまでに、そう時間はかからなかった。
その人には奥さんがいて、お子さんが三人いた。その家族とのバーベキューに招かれて共に肉を突つき合ううちに、すぐに友達になった。中でも小学4年生の長女ちゃんとは、その後キャンプでも時間を共にし、女同士の絆を深めた。彼女はわんぱくで、素直で、時々が口が悪いけどとても良い子。自分の小学生時代を思い出すと内気で人見知りだったから、心底彼女が羨ましい。
キャンプでは彼女と二人で、沢山話した。ベリーダンスを習っていて、腰をしなやかに動かす踊りを見せてくれた。学校で流行しているアイドルの動画を見せてくれた。二人でブランコに乗った。
そして女同士で何より盛り上がるのは、やはり恋愛の話。
「何て呼び合ってるの?」
「どこが好きなの?」
「デートどこ行った?」
彼との話を沢山聞かれて、照れながらも沢山話した。
お互いテントで眠りにつき、翌日の朝彼女と顔を合わせた私は、ある企みがあった。彼女を鏡の前まで連れて行く。
「今から化粧するから、どれが似合うか選んで!」
彼女に選んでもらおうと思い、荷物にはなるがほとんどのコスメを持ってきていた。アイシャドウはこれ、その上にラメはこれを塗って、チークはこれでリップはこれ。私は彼女を小学生だからと甘く見ていたようだ。彼女が選んだコスメの組み合わせは、色味が合っていてすごく良い仕上がりになった。
「じゃあ今度はお化粧してあげる!」
肌荒れ一つない整ったツルツルの肌に軽く粉をはたき、ピンクのアイシャドウを塗り、とびきりキラキラのラメをつけた。彼女の長い髪を三つ編みにして、可愛く仕上がった。
彼女は嬉しそうに、父親の元に走っていった。「可愛いでしょ」と言っても、父親は「いつも可愛いからわかんねぇよ」と言っていたが。
その日も花冠を作ったり、山の中を二人で走り回ったりして、たった一泊のキャンプは終わった。彼女が小学生だからといって私が子守りをしているという感覚はなく、あっという間に楽しい時間が終わってしまった。
キャンプに行く少し前、その家族には新しい命が生まれた。彼女にとっては弟だ。まだ目も開いていないその子と対面したその瞬間、私にとって一番歳下の友達ができたと確信した。お父さんお母さん、そしてお兄ちゃんお姉ちゃんたちと仲良くなれたように。
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