婚活ブーム(?)に乗っかって、まだ一年にも満たないが、まさかのタイミングで来てしまった、突然のマッチングブーム。
お相手とマッチングする度に嬉しさが募り、いつも無表情の頬が、上がる上がる。にやにやする。

嬉しいのに、ぶち当たる壁

しかしながら、ここで頭をよぎるのは過去の記憶と自分の印象。脳内で作り出された見えない壁にぶち当たる。

「あなたは一体どこが良いと思って、私を選んだの??」

まず思い浮かぶのは、顔写真。そもそもそれを探すにも、写真嫌いな私が持っている自分の写真は、写真フォルダの中で数枚しかなかった。両手で数えられる中で、唯一まともに写ってる写真は選んだつもりである。

しかし、顔が若干ひきつってる。

撮られた当初は、「あら、私って意外と可愛いわね」と自画自賛したものの…。冷静になってその写真と対面した今だからこそ言えるのは、「まだまともなだけで、嫌いな顔は変わらんわ」である。

それならばと、次に思うのは文面である。文を書くのは慣れない私でも、できた。流石は婚活サイト様である。基本文を多少弄るだけで、可愛さと明るさが表れた文面の出来上がりである。そして、趣味(漫画好きという主張)で補完された。

どう考えても私の印象じゃない。

しかし、私の思惑を知らない、私を少なからず良いと思ってくれた人たちと会話が始まる。

会話が続く人とのやりとりは、当たり前だが会話が続くから楽しい。マッチングしたということは、こちらからも少なからず顔面と文面は見たということである。そう、嫌いじゃない。しかも、複数の中に顔が物凄くタイプの人もいる。

嫌われるのが嫌で…

だが、ひそかに集まる「意気地無し」は、後を絶たない。
彼氏ゲットに燃える一方で、冷静にサイトを眺める私もいた。
それ、嘘じゃない?やり目じゃない?お金巻き上げようとしてるんじゃない?
むしろ、私より可愛い子はたくさんいるだろうし、その繋ぎじゃない?
私は少なからず結論を出しつつあった。

嫌われるのが嫌で、幻滅されるのが嫌で。

こんな自分でも嫌われたくなくて、こんな自分を知られたくなくて。

私を守ろうとする「意気地無し」が集まって、私が傷付かないように防衛してくれている。 

そして、徐々に視界に残っていくのは、顔はタイプでなくとも、害がなさそうで、自分と同じ匂いがする人である。

意気地無しが決めた決断はどうなるのか。これが、私にとって、幸いであれば、越したことはないのである。

ただし、足はその場にあるだけで、動く様子は見せていない。