“食べたものが身になる”ということは、みんなが知ってる当たり前のこと。
しかし、30歳目前の私が初めて実感したのは、つい2年前でした。

私は妊娠するまで、安く簡単に「食事」を済ませていた

就職してすぐの20歳の頃、日々目の前の仕事しか頭になかった。食事について、その時食べたいものをサッと食べて済ませていたり、安く食べられるものを選んでいたり、その程度にしか考えていませんでした。スキニージーンズがきつくなれば、クッキーと野菜ジュースだけでも平気でした。結婚して自炊するようになってからも、簡単に作れる料理や安い食材ばかり。

しかし、妊娠してやっと食事に気を付けるようになりました。食事の指導があったから、気を付けなければならないという流れを感じて、なんとなく良さそうなものを食べるという程度です。

そして、予定日翌日に無事に出産。産まれた我が子は“髪の毛フサフサちゃん”でした。新生児なのに、頭皮が見えないほどの毛量。珍しい爆毛赤ちゃんはみんなに驚かれ、可愛がられました。

「食べること」について見直すことが、家族にとって良いことだった

入院中、とある方から「この子はかわいそう」と言われました。母親の食事が良くなかったのでは、と指摘を受けました。
つわり中に食べたフライドポテト、大好きなアイスクリーム、レトルトやファストフード、思い当たることはたくさんあります。

私にとって衝撃でした。それから、食べることを見直すようになりました。ピンク色じゃないハムを知り、穀物の種類を知り、野菜の産地を見るようになりました。離乳食では出汁にチャレンジをしました。

現在2歳になった娘は、産まれた時の3倍の体重になりました。身長も標準よりやや大きく、ありがたいことに現在まで風邪をひくこともなく、肌荒れを起こすこともなく、すくすくと育ってくれています。

そして、夫も見違えるほど肌つやが良くなり、体調を崩すことも減りました。
私も無理なダイエットをすることなく、産前の体重に戻ることができました。

明日の家族の身を作るため、私の挑戦は続きます。

今でも時々、ジャンクフードを食べます。でも、ジャンクフードを食べたら、次の食事でリカバリーしようと考えるようになりました。娘が寝た後に夫婦でこっそり食べるアイスクリームは格別です。

食事が健康の全てでは、ないと思います。でも、“食べたいものが身になる”ことをこの2年で身をもって知ることができました。
毎朝、娘の腰まで伸びた髪を結う時に子供の成長を感じます。私の食事が良くなかったとは思いません。彼女の愛しいチャームポイントです。

イヤイヤ期に突入し、好き嫌いが出てきた娘にどう美味しく楽しく食べてもらうか、疲れて帰った夫のお腹と心を満たせるか、手抜きもしつつ明日の家族の身を作るため、私の挑戦は続きます。