私は今26歳です。
いわゆるアラサーという年代に入り、なにかとすぐ身体に出るようになってきました。階段を上ったらしんどいし、肌はすぐ荒れるし、ニキビの治りはめちゃくちゃ遅い。ピチピチの女子高生だった17歳の私と比べると、身体そのもののハリは雲泥の差です。

「可愛い」「きれい」は、人を嬉しい気持ちにする言葉だと思う

それでも私は、17歳の自分より今の自分の方が断然気に入っていて、26年生きてきた中で、今が1番見た目のコンディションが良いと思って生きています(有無を言わさず可愛い赤ちゃん時代は除く)。今が1番可愛い自分でいたい。今日より、明日の方がきれいでいたい。そんな気持ちが、今の自分を奮い立たせているのです。

世間は、というより日本は、になるでしょうか。私が思う、この国の嫌な風潮の一つに“自分のことを可愛いと思ってはいけない思考”があります。自撮りをたくさんInstagramに載せる女子やぶりっこが得意な女子、メイクやファッションを紹介する女子…こういった女子たちが「自分のこと可愛いと思ってるよね!」と、嫌味交じりの言葉を投げかけられる場面を多く目にしてきました。

確かに、言いたいことはわかります。私もバチバチの自撮りなんてSNSにアップできないタイプだし、なんか気恥ずかしいし、そもそも誰に需要があるのかさっぱり不明です。

でも、それとこれとは話が違う。結局それは、自分に自信がない人間から出る嫉妬みたいな…そういうところからくる言葉。結局、羨ましいという感情がどこかに潜んでいるのです。

あともう一つ、苦手な言葉があります。20代そこそこの女子が「もうババアだし」とか言うやつ。ノリとか冗談だし、別に本気でそう言っているわけではないと思うのですが、私はそんなことで自虐する必要ないと思うんです。だって、そう言いながらめちゃくちゃみんな可愛い。

大体年齢に囚われすぎるのがよくないと思うんです。30代だって40代だって、きっと気持ちの持ちよう。美しい女性に年齢なんて関係ないのではないでしょうか。年齢問わず「可愛い」「きれい」とか、言われて嫌な気持ちになる人っていないと思います。少なくとも私は嬉しい。だからこそ、そういう風に言っていただけるような自分であり続けたい。そういう想いが糧となり、日々自分を更新し続けられるよう意識して生活しています。

私に「可愛くなりたい」という感情を与えたのは、ずばり失恋…

そもそも私は、20歳くらいまでメイクやファッションにかなり無頓着で、今写真を見返すと本当に全部削除してしまいたいほどパッとしない見た目でした。とりあえず覚えたてのシンプルなメイクだけして、髪のアレンジなんてもってのほか、意味の分からない組み合わせのTシャツとスカート。自分で自分に言うのも悲しい言葉なのですが「ダサすぎです」。よくそれで大学に行っていたなと思います。

でも、当時はそれが普通で、しかも自分のキャラ的に“子供みたいな元気っ子!”という感じのイメージだったので、それでなんの問題もありませんでした。もっとこうしようという思考にも至らなかった。でも、ある出来事をきっかけに、私の中に「可愛くなりたい」という感情が芽生えました。

いわずもがな、失恋です。好きだった人に彼女ができたという、よくある話かもしれないですが、その失恋をきっかけに「次会ったときに可愛くなったと思わせたい」という闘志が燃え始めました。

そこから、雑誌をしっかりと勉強するようになり、ドラマの女優さんのファッションを真似てみたり、髪形を変えてみたり、それまで全く力を注いでいなかった自分磨きに全力を尽くせるようになりました。

そうすると不思議なもので、自分の毎日のモチベーションがどんどん上がる。お気に入りの服装をしてる日はびっくりするほど楽しい。もともとは好きだった人を見返すことだけが目的だったのに、気付けば自分の気持ちを高める為の手段になっていました。そのおかげで、今は常により良い自分でいる為に、自分磨きを頑張ることができています。あの時の失恋には感謝してもしきれません。

自分を「評価」してあげると、今よりもっと毎日が楽しくなるはず

人からどう思われるかではなく、自分が自分をどう思えるか。誰がどう見てもきれいで、可愛いモデルさんや女優さんだって、誰がどう見てもきれいで可愛い自分でいられるよう努力をされている。

まずは自分を評価してあげることで、気持ちにも余裕ができ、自信に繋がっていくのでしょう。「今日は化粧ノリがいい!」「まつ毛がきれいに上がった!」とか、些細なことでも今日の自分の満足ポイントを見つけられると、きっと今よりほんの少し毎日が楽しくなると信じています。

私は誰もが人から評価されるために、オシャレやメイクを頑張っているわけではないと思っています。自分に少しでも自信が持てるように、今日をより良い気持ちで過ごせるように。そんな色々な思いを持って、女性たちは今日も眠い目をこすりながらファンデーションをつけるのです。

正直、これから数年後に20代ではなくなること、ちょっと恐ろしかったりもします。でも、これからの努力次第で、とっても素敵な30代が待ってるはず。私はこれからも自分自身を更新し続けたい。明日の自分が、今日より素敵な自分でいられるように…。