私は自分に自信がない。

街中やwebでみかける、「自分に自信をもとう」。
恋愛コラムでみかける、「モテる女の特徴:自分に自信がある」。
上司に言われた、「プレゼンのとき自信なさげに見える」という言葉。

うんざりだ。

こっちだって自信なんて持てたら苦労しない。

今まで「自分に自信がもてない」のがコンプレックスで、自信をつけるために色々なことを試みた。

海外留学してみたり、
一人でバックパッカーに行ってみたり、
様々な業種のバイトをしてみたり。

でも自信には繋がらなかった。
勿論それぞれの経験で得たことは計り知れない。

そもそも、
自信って持たなきゃダメですか??

エンタメ業界は全滅。就職で壁にぶちあたった

私はいわゆる親が望む良い学校、良い企業に就職し、
親の望んだレールをひたすら歩いてきた。

良い学校、まではよかった。
自分が行きたいと思った高校、大学に進み、自分なりにも満足していた。

しかし、壁にぶちあたったのは就職だ。
志望していたエンタメ業界は見事に全滅し、大手IT企業に就職した。
親からは喜ばれたが、私は入社式の日、近くのカフェで号泣。
ともにエンタメ業界を目指していた仲間たちは志望していた企業に就職し、
私だけ失敗に終わった。
就職できるだけマシだったかもしれないが、その就職に、未来も希望もなかった。

「置かれた場所で咲きなさい」

何度もそう言い聞かせ、自分を納得させようとしたが、どうしてもあきらめきれなかった。
母子家庭の私は小さい頃に夢や希望、元気を与えてくれたテレビドラマや映画の仕事に携わりたかった。
一人でも私のような子を救いたかった。

仕事を続けながらも転職活動をした。
入社から1年半経った頃、エンタメ業界の小さな会社の求人をみつけ、運よく採用していただけた。

自分の意志は自分を強くする

名も知れない小さな会社に飛び込むのには勇気がいった。
しかし、私が最初の就職で失敗した理由は“自分の意志の不在“だと思った。
今回は自分の意志で飛び込んでみようと決心した。

お給料も半減し、労働環境も過酷。
最初は理不尽なことで怒られ一時期鬱直前の状態にも陥ったことがあった。
でも自分で選んだ道だったから、そんなに簡単に辞めるわけにもいかなかった。

自分の意志は自分を強くする。

なによりやりたいことをがむしゃらにやっていると、毎日“生きている”という実感が湧く。
いくらお金をもらえていても自分が満たされていないと常に心ここにあらず、枯れている気分だ。

自分の意志を持ち、自分を満たす。

すると自然と自信もついてくるようになってきた。

自分の意志をきちんともって、自分を満たすことの方が大事なのかも

まだまだ苦しいことも沢山ある。
自信を持てない日も圧倒的に多い。

自信を持つこととも大事だけど、もしかしたら自分の意志をきちんともって、自分を満たすことの方が大事なのかもしれない。
そうすれば私がずっと欲しかった自信を手に入れることができるに違いない。