ほんとは褒めてほしい自分の可愛いところって何だろう?お題をみて、必死に考えてみたけれど、考えれば考えるほど、浮かびません。
「おそらく自分が気づいていないだけでたくさんあるんだろうな」とは思うのですが、なかなか浮かばないものです。

「ナンシーさんはグラデーションなんです」

このエッセイを書いている途中で、以前の職場が同じだった後輩から言われた言葉を思い出しました。それがこの言葉。

「ナンシーさんは、グラデーションなんです。誰とでも仲良くなれるし、初対面の人ともすぐに打ち解けていて、いつの間にか仲良くなっている。その環境に自然と溶け込んでいくんです」

どうやら、私は、いろんな色の絵の具がある中に、ぽたりと落とされた白色の絵の具で、徐々に周りの色と織り混ざっていくグラデーションなんだとか。
なるほど、私は周りから、こう見えるのかと。妙に納得したのを覚えています。

「自分らしさがない」のが私のコンプレックス

少し話がそれますが、私にはコンプレックスがあります。それは「自分がない」こと。
例えば、知り合いから面白そうなうイベントのお誘いがあると、基本的にそのイベントには参加しますが、自分発信でイベントに誘うことはあまりしません。
これは、私自身の「協調性が高い」×「好奇心旺盛である」性格の裏返しなのですが、そうとはわかってはいても、どこかで「これって自分らしさがないのでは?」とコンプレックスに感じていることもありました。

「グラデーションな私」は、実は「可愛い私」なのかもしれない?

そんな折に、後輩からもらったこの"グラデーション"という言葉は、私のコンプレックスを見事に打ち砕いてくれた言葉でもありました。私は「自分がない」のではなく「グラデーションである」と。
そう思うと、"自分らしさがない自分" のことを "自分らしさ" だと思える気がしますし、「誰とでも話せて、自然とその場に溶け込めるってことが、実は愛嬌があって私の可愛いってところなのでは?だったら褒めてもらいたい!」とも思えるようになってきました(こじつけかもしれませんが...笑)

しかし、自分ではコンプレックスだと思っていたことが、周りから見ると意外と自分の可愛いところってこともあるかもしれません。
そう思うと、自分のコンプレックスから可愛らしさを見つめて見るのも、「自分の可愛いところ探し」のひとつの手だと言えると思います。

また、私のようにネガティブ思考が強い人ほど、自分で思う可愛いところは見つからないものです。
なので、周りの友達から言われたちょっとした言葉を聞き漏らさないことが、自分の可愛いところを見つけるヒントになるのではないかなと思いました。

コンプレックスの中にも、自分の可愛いところが潜んでいるかも?

ここまで読んでくださった方の中に、私と同じように「自分の可愛いところが見つからない」人は何人いたでしょうか?
もしかすると、あなたのコンプレックスの中にも、自分の可愛いところが潜んでいるかもしれません。そうやって、自分の可愛いところを見つけていくと、少し前向きな毎日を送れるような気もします。

当の私は、「グラデーションな私」を、なかなか周りには気づいてもらえない、私の「自分らしさ」であり「可愛らしさ」と思うことにして、グラデーションな可愛い私で、これからの個性の時代を、生き抜きたいと思います♪