コンプレックスがある。ていうか、無い人のほうが珍しい気もする。私の場合、厚ぼったい奥二重のまぶたが気に入らない。もうひとつは、ひくほどおでこが狭いのだ。冷えピタを貼る事がままならない。子供用サイズでも目にかかってしまう。

こんな始末で、高校生の時に目をどうにかしたくて化粧を始めた。とにかくアイメイクにのみ労力を費やしており、とにかくアイラインとか、まつ毛とかなんでも盛った。二十歳そこそこまでは目の上をやたら黒くして、おでこも厚めのぱっつん前髪で隠していた。学生時代は先生におでこを出せと言われて泣きながら抵抗したこともあった。

盛るのも隠すのもやめた。でも、私は自分の顔を気に入ってない

 最近の私はというと、アイメイクはナチュラルめになり、前髪なんてふわっと巻いたシースルーバングである。隠してない。10代の私にこのスタイルを提案したら恐怖で泣いてしまうだろう。だからといって、コンプレックスを克服できたわけではないのだ。年齢によるものなのか片目だけ二重まぶたになったのだが、なんか眠そうな感じと左右のアンバランスさが気に入っていない。肩幅が広いことも気にしている。

腫れぼったいまぶたに関しては手術をすることでくっきり二重まぶたに変えられないこともないし、おでこも脱毛で広げるという手段があるらしいがそれなりに大きい金額と時間、そして痛みに耐える覚悟がいる。私にはそれが出来そうもなかった。

 長年悩みつづけて、そして、疲れた。もう目の上を黒々させたり前髪を分厚くするのもやめたくなった。かといってあるがままの顔で生きられない。納得している人がそうすることはもちろんYESだが、私は自分のあるがままの顔は気に入っていないし。

もっと可愛くなりたい! 試験勉強のように、努力した分自信になる

なんかごちゃごちゃ書いたけど、ようは、もっと可愛くなりたい!と思った。その思いは、ジャニーズを好きになってさらに強まった。

ずっとかっこよくいるのってすごく大変なことなのに、それを続けてくれている。ほんとうに感謝である。彼らの努力には到底およばないが、私だってお仕事を頑張って彼らにお金を使いたいし、可愛いもあきらめず頑張りたいのだ。それがわたしなりの敬意の示し方だ。恥ずかしくて持てなかった"投げCHUして"とか書いてあるファンサうちわだって持つ勇気が欲しい。試験前、勉強してきたんだから大丈夫!と思えるように、容姿を整えてきた自負がコンサートに楽しく参加できる勇気を与えてくれる。

目元と前髪に命を懸けるうちに何もかも自己流になっていたので、改めて勉強した。SNSやらYouTubeやら雑誌やら、情報はたくさん手に入った。あまりの情報量にむしろ苦労したくらいだ。体型や顔立ちに合ったメイクやヘアスタイル、似合う服の素材まで、どんどん出てくる。せっかくなので色々と試してみた。今までは、コンプレックスにばかり気を取られていて他がおざなりになっていた。顔色や眉毛、あと、いまはマスクで隠れちゃうけど、リップは大切だと今更気づいた。

コンプレックスは持ったまま でも「ダメ」を失くしたら楽しくなった

こんなのもやってみようかな?って取り入れてみるほうで考えるようになってからはとても楽しい。目を盛らないと"ダメ"おでこは隠さないと”ダメ”、こういう形の服は着ちゃ”ダメ”。ダメが先行していたから疲れてしまったんだな。

 変化させる中で自分が無くならないか心配していたのだが、勝手に”私”は残ってくれた。個性ってこういうことかも?とか思ったりとか。そうしてるうちに服装やメイクを人に褒めてもらえることも増えたが、言われ慣れていないので困ってるのか笑ってるのかよくわからん顔をしてしまう。仕草はまだ修行がいる。まあでも、コロナが無ければ今頃ファンサうちわを持ってたと思うよ。うんうん。

好きじゃない部分もあるけど、全体で言えば自分の顔は愛おしいものではある。すっぴんも味があってこれはこれで、なんかおもしろいし。人には見せませんが。

コンプレックスを武器に出来ないことも別に悪いことじゃない気がする。気にしてるままでも意外に楽しかった。今後もいろいろやってみよう。