「『30代なのに』この美貌」って……。メディアにとって30代は美しくないものなの?
ショート部門
かがみよかがみでは、これまで「1500字前後」のエッセイを募集してきました。 自分ならではの体験や思いがぎっしりと詰められたエッセイに心を揺さぶられた方も多いはず。 一方で、「長くは書けないんだけど、このテーマでどうしても書きたい…」という声もたくさん寄せられました。そこで、新設した「ショート部門」では、1000字未満のエッセイもご紹介していきたいと思います。投稿お待ちしています。
かがみよかがみでは、これまで「1500字前後」のエッセイを募集してきました。 自分ならではの体験や思いがぎっしりと詰められたエッセイに心を揺さぶられた方も多いはず。 一方で、「長くは書けないんだけど、このテーマでどうしても書きたい…」という声もたくさん寄せられました。そこで、新設した「ショート部門」では、1000字未満のエッセイもご紹介していきたいと思います。投稿お待ちしています。
大好きなモデルさんがいる。
そのモデルさんは、とても美しい。それは、見た目だけでなく、美を追求するために彼女は日々努力を惜しんでおらず、楽しそうにその生活を行なっている。
そんなところもまた、美しい。
わたしは、彼女のそんな魅力に惹かれ、彼女の出演しているテレビや雑誌を追いかけた。彼女の紹介のほとんどに「30代なのに」という枕詞が付いていた。
初めてテレビでその紹介を見た時、なんて失礼な紹介の仕方だと思った。
「30代なのに」って必要? 彼女は、20代でも30代でも充分美しく、魅力がある。このテレビを作っている人たちは、“30代は美しくないもの”と考えているの…? と怒りが止まらなかった。
わたし自身もあと2年で30歳を迎えようとしており、こういった言葉に振り回されて生きている。その言葉は、私たちをとても窮屈にさせる。
モデルさんは、30代なのにこんなに美しいけど、一般人の私たちは30代だから美しくないんだと容易に植え付けられる。
こんな言葉に振り回されず、生きていきたい。ならば、雑音の多いテレビを観なくなる人が増えるのも納得していまう。
テレビが大好きなわたしに、そういった選択をさせないで。
かがみよかがみは「私は変わらない、社会を変える」をコンセプトにしたエッセイ投稿メディアです。
「私」が持つ違和感を持ち寄り、社会を変えるムーブメントをつくっていくことが目標です。
恋愛やキャリアなど個人的な経験と、Metooやジェンダーなどの社会的関心が混ざり合ったエッセイやコラム、インタビューを配信しています。