みなさんは、自分のことが好きだろうか。おそらくYesと答える人は少ないように思う。私もその一人だった。自分には価値がない。自分のいいところなんてそう簡単には見つけられない。そう思っていた。どこにも居場所がなく、独りぼっちでいるような気分になることも多かった。
そんな私を変えてくれたのも、自分自身だった。いつものように部屋に一人でいるとき、ひとりでいることに孤独感を感じながら、ふと自分とは何か、と考えてみた。私にとってはちょっとした内省だった。しかし、これが自分を大きく変えることになったのだ。
すべてが意味がなく思えた。自分なんて意味がなく思え、消してしまいたいとさえ思った。それでもこの内省を通じて、何か自分の意味を見つけたい。そう思った。
私は私のままで十分特別。内省を通して見えてきた自分
まず最初に、自分の思考のくせに気づいた。私は自己否定するのがくせになっている。
例えば、自分のことについてほめられても謙遜するばかりで、本当に心からその言葉を信じることができない。
何か失敗したことやうまくいかなかったことばかりが思い浮かび、自分のいい部分には目をつぶっていた。しかし、人からのアドバイスで、一日ひとつ自分のいいところを見つけるようにしてみた。
すると、自分の欠点は裏返すとよい点になるということに気づいた。そう気づいた私は、自分のことを好きになろうと努力し始めた。
褒めてもらったら素直に「ありがとう」という。一日ひとつ自分の良かったことを見つける。どんな小さなことでもいい。「今日は美味しくご飯が食べられた。」そんなことを書く日もあった。
この2つのことを続けていくうちに、私は自分が好きになっていた。特に、人とのつながりは大切で、私が自己嫌悪に陥った時、いつもだれかが励まして支えてくれていることにも気づいた。笑顔、共感する力、人を思いやる力など、自分で見つけたいいところには、きりがない。私はほかの人にはないものを持っている。私は私のままで十分特別なのだ。
「自分を認めてあげる」たったこれだけで「特別な私」になれた
自己否定をやめて、自分を認めてあげるようになってから、私の世界は明るくなった。すべてのことはいい方向にできているのではないか、とさえ思うようになった。「自分を認めてあげる」というとても簡単なことで、自己否定でがんじがらめだった自分を解放することができたのだ。
誰もが特別な存在で、欠けていい人などいない。きっと私もその一人だ。
私は自分を肯定することで「特別な私」になった。明日はどんないいところを見つけられるだろうか。「特別な私」は、今日も輝いている。