私は、自分の胸が好きだし鎖骨も好き。手の形も好きだし、自分の顔も最近愛おしく思えるようになってきました。
こんなことを言うと、なんて自己愛の強い人なのかしら、と思われるかもしれません。
でも、少し前までは私は全く正反対の人間だったのです。
自分の体は嫌いだし、脂肪の溜まったお腹はひどいもの、細い目に、毛深い体質、体型にあった服が見つからなくて服屋さんで服を探すことも恥ずかしいから大体はオンラインショッピング。
好きな服を着ているはずなのに、外に出た途端に周りの視線を気にして憂鬱になる。
お洒落な同級生で溢れかえる大学は私の嫌い場所1位で、自分を見失い不登校になってしまったほどです。(他にも理由はいろいろあるけれど…(^^;;)
海外で気づいた、日本特有の美意識に縛られていた自分
そんな自分を変えてくれたきっかけは、紛れもなく海外に出てみたこと。
日本と海外の美意識の違いに衝撃を受けました。
大きなお尻は南アメリカではとっても魅力的でモテる要素の一つだし、海外では暑かったらみんなキャミソール一枚で外を歩くことが普通。
太ってても太ってなくてもミニスカートは履くし、見た目の違いで優劣をつけることなんてない。
人生で初めて「素敵なお尻を持っているね」「繊細で綺麗な目だね」と海外の友達から言われたときは、耳を疑い始めは信じられなかったほどです。
でも、その時に初めて日本だけに存在する日本特有の美意識に縛られていたのだと痛感しました。
今までなんでそんなに苦しんでいたのだろう…と不思議にも思いました。
外国の友達に褒められてから、「案外私って意外といいものを持ってるのかもしれない?」と感じ始め、急に自分の体に愛おしさを感じるようになった瞬間を今も鮮明に覚えています。
他人中心の評価から自分中心に。それだけで思った以上に心は軽くなる
でも未だに、自分の持っていない物を他人が持っている時はすごく羨ましく感じます。
私は、女性らしい細い綺麗な指を持っている人が羨ましいなと思うし、スキニーを履いた時に分かる綺麗な脚を持っている人が羨ましい。
他にも「あれがいいな、これがいいな」と思う体の部位はたくさんあります。
でもだからこそ私は、自分の世界で自分の体型を楽しむことにしました。
細い綺麗な指はないけど、私は自分の鎖骨が好き。胸も好き。自分が笑っているときの顔も好き。
誰にも褒められたことがない私だけのお気に入りだけど、自分の好きな所を大切にしようと思いました。
私は肌が弱いために頻繁に毛の処理をしないけど、最近はその毛の生える様子を眺めることさえも楽しんでいます。(変人かもしれない…笑)
他人中心の評価から自分中心の評価に変えてみたのです。
「あの人はすごく体型がいいから私もそうなりたい」ではなく、
「この服を自分の好きな体型で着たいから少し減量しよう」と考えるのです。
自分から競争心のシャッターを閉めることで、思った以上に心は軽くなります。
無い物ねだりもなくなるし、無駄に落ち込むこともなくなります。
何よりも、他人の目を気にしなくて良い。外にいるときに、いつもどことなく不安を抱えていた毎日がなくなる。意外と効果抜群です。
チャレンジする価値あり!自分の体を好きになって毎日をハッピーに
だから私は、これからも「自分の体大好き人間」でいようと思います。
もちろんいつか脱毛もしたいし、もう少しダイエットもしたい。それでも、その嫌いなところも含めて自分を認めることが大事。
当初は自分の“ありのまま”を受け入れることに少し抵抗がありました。
「受け入れる=諦め」と感じていたし、人と比べることが体に染みついていたから。
だから、コンプレックスを抱えている人は私に限らず時間がかかるものだと思います。
それでも、チャレンジしてみる価値ありです。
なぜなら、自分の体を好きになった方が絶対に毎日ハッピーだから。
マイナスなことを言って謙虚さを振る舞うのではなく、ポジティブなことを言って周りが明るくなるような世界でいて欲しいなと感じるのです。