高校時代の元彼とは共通の友人も多く、別れてからも友達として仲良くしていた。

ある日元彼と友人数人を交えて話していた時、元彼が私のことを「こいつ顔は可愛いけど、まじで貧乳でさ~A A Aカップって感じだぜ~」と言った。周りの友達たちは大爆笑。元彼も「笑いを取ってやったぜ」としたり顔をしていた。

私自身、普段から男子と下ネタを話していたし、割といじられても気にしないキャラだったので、その場を笑って過ごしたが内心は「結構気にしてるのに体のこと言わないでほしいな」と思っていた。

顔や胸だけじゃなく、エロスを測る「ものさし」はたくさんある

その後も何人かと付き合って、そういうことになった夜もあったが、内心「胸小さくて期待ハズレだと思われたかな」と不安になることがあった。

そんな私も時を経て、社会人となった。ある温泉街へ一人旅で訪れた時に、小さなストリップ劇場と出会った。ストリップは、“胸が大きく背の高い女性が男性の前で裸で踊るもの”という認識だった。

しかし、入ってみると背の低い女性も胸の小さな女性も皆生き生きと踊っていた。その姿は、男の性的な目線に搾取されているわけではなく、むしろ「私をもっと見て!」という希望と自信に満ち溢れたものだった。

不思議と顔が可愛かったり、胸が大きかったりする女の子だけがセクシーなわけではなく、表情や体のしなやかさなど、エロスを測るものさしはたくさんあるように感じた。

どんな男性とお付き合いしても「自分は自分」と認めてあげよう

私は、女性は胸が大きくなければならないという固定概念に縛られていたが、踊り子の女性たちを見て、決してそんなことはないと思わされた。

もちろん男性によって、好みはあるかもしれないけれど、自分自身の体に自信を持って堂々とすることが美しさにつながるのだと思った。

「付き合う男性の好みの体型じゃなきゃ」と思ってしまうと、自分の美しさを永遠に肯定できないし、自分の外側からしか幸せになることができない。どんな男性とお付き合いしても自分は自分だと、いつでも自分が肯定してあげられれば、自然と素敵な男性が近づいてきてくれるのかなと思う。

小さくて形が崩れたとしても、私は自分の胸に「大好き」と伝えよう

今、私は「君の胸可愛くて大好きだよ」と言ってくれる男性と出会って結婚し、幸せに暮らしている。これから先、子供が生まれて乳首の色が薄くなったり、形が崩れたりしても、生まれてからずっと人生を共にしているこの胸に「大好き」って言ってあげたいな。