小4の胸

私は周りの人より成長が早かった。

男女混合の背の順では、私はいつも後ろの方に並び、私の後ろは女の子しかいなかった。

人より大きい胸を隠したかったのに、高校では大きく見られたかった

第二次性徴期。女子は男子よりも早く成長する。私もその1人だった。
私の胸は背と一緒に発達した。成長が周りの人より早かった為、私の胸は周りの人と比べて大きかった。
みかんほど成長した胸を見てなんとも言えない複雑な気持ちになった。

何とか胸が目立たないようにした。ブラを付けていてもTシャツ一枚だけでは絶対にダメだ。Tシャツの上に必ずパーカーを着ていた。他にも猫背にしたりして、何とか胸が目立たないように日々工夫した。

そんな時、多くの大人の女性が巨乳の方が貧乳より良いと考えている世間の風潮を知った。
衝撃的だった。
いつか自分も胸が大きい方が良いと思うのだろうか、いや、少なくとも今は全くそう思えない。と何度も考えた。

高校生になると周りの友達も体が発達し、私の胸は人より小さいものになった。
そうなると自分は胸が大きく見られたいと思うようになった。小学生の頃、あんなに頑張っていたのに、手のひらを返すように大きく見えるように努力した。

胸を変な目で見られるの嫌だった

大学生になった今なら何で胸に対する考えが変わったのか分かる。

小学生の私は胸を見られるのが嫌だった。周りよりも大きい胸を変な目で見られるのが嫌だった。
高校生の私は胸を見られるのが嫌だった。周りよりも小さい胸を変な目で見られるのが嫌だった。

変な目で見てくるのはいつだって男性だった。小学生の時はクラスで誰が一番大きい胸かというランキングを付けていたし、高校の頃は貧乳とはSEXしたくない、なんて言葉を聞いた。

私は今まで人としてではなく胸として判断されるということに気がついた。
そしてこのことに気がついてから自分の胸に何のコンプレックスも持たなくなった。

胸が大きかろうが小さかろうが、それで私を判断するな

私は私。胸が大きかろうが小さかろうが、それで私を判断するんじゃねえ。
そう強気に考えられるようになってから、私は自分の胸の大きさに左右されずに着たい服を着れるようになった。

もし自分の胸の大きさに悩んでる人がいたら伝えたい。「あなたの素晴らしいところは見えない部分にあるよ」という事を。