世の中で言われているバリキャリ女子やどんなに強い女でも、どんなに冷酷と言われている女性でも、女は泣きたくなる事が沢山ある。勿論人前ですぐ泣ける女の子はその子の才能だろうと私は思っている。
すぐ人前で泣いていた私。甘え方、愛想良く振舞う方法を知らなかった
私は昔から強いね、ポジティブだね、元気だね、と言われてきた。だが、それは全て私の作りものだ。小学生のころまでは人見知りが激しく、少しでも心が傷つくとすぐ人前で泣いてしまう、所謂メンヘラ女子だった。
だがそんな私はメンヘラ女子なりの甘え方を知らなかった。愛想良く振舞う方法を知らなかった。だからか、クラスメイトからはかなり嫌われていた。また、先生からも扱いにくい生徒として変な目で気を使われていた。そんな自分が嫌だった。と言うより、生き辛かった。当時の自分は、自分の思っていることを察してほしいとも思っている超かまちょちゃんでもあった。だから、泣いて、喚いて、近くの人に私の存在を知ってほしかった。(今考えるとはた迷惑な小娘。)
いつだったか、私は学年が上がるにつれて、性格がかなり変わっていった。明るくなったし、ポジティブにもなり、周りからは何でいつもそんなにテンション高いのと言われるようになった。(なんでこんなに性格が変わったかは、別のエッセイで。。)だが、それと同時に、他人に弱みを見せられなくなった。知人のみならず家族や仲の良い友達の前でも弱みは言えなくなってしまった。メンヘラ時代を卒業してから、人の前で泣いたことすらない。彼氏の前でも泣けない。
人の前で泣けなくなってからも、一人で泣きたい場面はずっとある
そんな私でも仕事で辛い事があった時や身の回りで不幸が起きた時、大切な友達とのイザコザが起きた時など、泣きたい場面は今も昔もずっと変わらずにある。そんな時はいつも一人で泣く。最寄り駅からの帰り道が私の泣いても良い時間と決めている。自転車に乗った下校中の女子高生から目が合っても、夜の散歩に出かけている老夫婦に出くわそうと、周りに迷惑をかけないくらいに程よく泣いている。家に帰ってから一人悲しく泣いてしまうと、誰も止めてくれる人はいない、慰めてくれる人はいないため、終わりが見えないから、必ず最寄り駅から家の間の20分で泣きたいだけ涙を流すようにしている。
なんて悲しい人なんだ、と思われてもしょうがない。人前で泣けなくなってしまったからには、こうするしかないと思っている。寧ろ涙を我慢する方が悲しみを発散できなくなってしまい心に悪いだろう。社会人にもなって人前で泣くのはどうかと思うし、まだ若いからと言って舐められたくもない。
人前で泣ける女の子を見て、いつも嫉妬している
だが私は人前で泣ける女の子を見ていつも嫉妬している。いいな。私もあんな風に可愛く泣けたらな。。健気に泣けたら、どんなに気持ちが楽になるのかなぁ。。。たまにこう思う事だってある。私だって辛い事を話してみんなの前で大泣きしたい!だけど、そんな事したら絶対皆から引かれるし、Emmaってこんなひとだったっけ?って変に思われるのが嫌で仕方ない。
でも、1つだけこのエッセイを読んでいる方達に聞きたい。泣くのはダメな事ではない。。。よね?人が泣きたくなるのは当然だと思う。強い人だからって?いつも強気な態度だからって?みんなのムードメーカーだからって?何故泣いちゃいけない。
あの人はなんも考えて無くていいな、いつも楽しそうなって人がたまにいるが、そんな人たちはきっと自分自身で泣けるスペースを作っているのだと思う。ただ、その人たちは自分のキャラを崩さないように、必死で泣くスペースを隠している。
どんな人だって、泣きたいときはあるし、泣きたいときは泣いてもいいと思っている。ただ、人によって泣くタイミングが違うだけだ。涙腺が弱かろうと強かろうと、自分の気持ちに従って泣ける人はカッコいいんじゃないかな。