もうタイトルからして、相当に高濃度なおノロケモード爆裂なのだが、どうか聞いて欲しい。今朝、私の息子達が、それはもう、とろける程に可愛いかったという話を。

我が家の朝は早い。旦那が5時に1度目のアラーム(バイブ)をかけ、幾度かのスヌーズを経た後、夫婦2人が布団からノソノソと起き出す。大抵息子達はまだ眠っているが、布団が蹴り飛ばされていたら、そっと掛け直してあげる。夫婦は各々音を立てないように気を付けながら、朝の支度をする。私はリビングの空気を入れ替えて、暖房をいれる。今朝は電気カーペットの電源も入れた。そしてキッチンで、お弁当と朝御飯を作る。

着替えて2階から降りてきた旦那は、食卓に並んだご飯と味噌汁、お弁当に入らなかったおかずを食べ、私はその間お弁当を包んでいる。それが終われば向かいに座り、夫婦で少しおしゃべりする。旦那は電車の時間に合わせて出発。私は彼と玄関でハグをして、いってらっしゃいと言い、見送る。

ここまでは私と旦那の朝。私が息子達と過ごす時間は、ここからだ。

長男とシェアするぬくもり ミルクティーとブランケットと足

今朝、まだ空が暗い時間帯。先に起きてきたのは長男だった。6歳になったばかりの、お兄ちゃん。来春からは小学生だが、見た目も中身もまだまだ幼い。彼が階段から降りてきた時、私はホットのミルクティーを飲みながら本を読んでいた。先日お義母さんが百貨店の催事で買ってきてくれた、ニナスの紅茶。ピンクの缶に入った、りんごとバラのフレーバーティー。

長男は「ママと同じのちょうだい」と言って、私の前に椅子を持ってきた。椅子を向かい合わせて、1枚のブランケットを2人で膝にかけて、牛乳をたっぷり入れた暖かい紅茶を、一緒に飲んだ。長男の冷たい足が私の暖かい足とくっついて、少しずつ温もっていく。

彼は「12月から始めようね」と前から話していた、お菓子の入ったアドベントカレンダーが気になるらしく、私に何度も説明を求めた。「窓の中にはチョコとキャンディーが2つずつ入ってるんだよ」「明日から12月だから、毎日1つずつ窓を開けて食べようね」「弟と1つずつよ」と、私は何度も繰り返した。彼は「今日開けちゃだめ?」と何度も聞いてきた。その度に私は「明日からね」と答えた。もう今すぐにでも開けそうな勢いだったので、それは窓際に飾っておくことにした。

今度はミルクティーを3杯 そして、ビッグバンは次男の一言から

ミルクティーを飲み終わった後は、彼を膝の上に乗せて、バムとケロの絵本を読んだ。うちの長男は、お世話焼きのバムにそっくり。そして次男は、お調子者のケロにそっくりだ。そうこうしている内に、我が家の4歳児、ケロが起きてきた。

彼が起き抜け1番に「おなかすいちゃった」と言うので、いつもより早めに朝御飯を用意した。長男はチーズトースト、次男はバタートースト。そしてまたお湯を沸かして、ミルクティーを更に3杯入れた。

そして3人で朝御飯を食べ始めた。その食事中、不意に次男が、私に言ったのだ。「ママのお顔かわいいねぇ」と。ん…?私は驚いて次男に聞き返した。「え、なんかママのお顔についてる?」と。すると次男は「違うの、ホッペが丸くてかわいかったの」と言う。

彼は、私がミルクティーを飲むとき一瞬膨らんだ頬を見て「かわいい」と思い、「かわいい」と言ったのだ。さらにその様子を見て微笑む長男もとても「かわいい」。2020年11月30日、朝の6時半。我が家の食卓の上で、「かわいい」のビックバンが起きた。

こんなひと時が過ごせるようになったきっかけは 二度寝をやめたこと

こうして文章に書き起こすと、「なんて穏やかな朝時間なんだ」「私もまるで聖母の様じゃないか」と自分が自分でフィクションみたいに思えてくるけれど、これはなんと、誇張なしのノンフィクションなのである。すごくない?(ノロけ)

なぜ早朝からこんな「かわいい」の大爆発が我が家で起こったかというと、理由は明白。最近私が、二度寝することを辞めたからだ。

旦那を見送った後再度布団に入ろうとすると、そのタイミングで起きてきた息子達に対して、私はどうしても、若干、「ちくしょう」と思ってしまう(ひどい)。だから、それを辞めた。

辞めたのは、驚くことに最近になってから。繰り返しになるが、我が家の長男はもう6歳。私は6年というと結構な期間、この穏やかな時間を作れずにいたのだ。たかが30分の2度寝の為に。毎日小さく「ちくしょう」と朝から思い続けてきた。そんな元「ちくしょう」ママが、今ではこんなに穏やかな朝時間を過ごせていると思うと、早起きは三文の徳とかいうレベルじゃない。

さらば「ちくしょう」ママ おはよう、息子たちとの幸せ時間

朝の子ども達は天使だ。彼らは毎日夜眠ることで、前日あった嫌なことを全てリセットして、翌朝には綺麗サッパリ生まれ変わっている。私もそれに甘えて、昨日彼らを怒ったことは、すっかり忘れることにした。

そんな子ども達と過ごす、寒い冬の朝。ベッドの中でコロコロヌクヌクと過ごすのも悪くない。だけど、その最中に私の中にフツフツと沸いてくる、小さな「ちくしょう」はもう、そっと昨日に置いてきた。2度と見ることはないだろう。

寒すぎて中々ベッドから抜け出せず、旦那とのルーティーンすら諦めかける日もある。それでも、また息子達がまた起こすかもしれないビッグバンを見逃さないように、ママは明日も、パパに続いてノソノソと早起きすることにするよ。さらば「ちくしょう」ママ。