【今回のエッセイ】
私は相手に学力を、学歴を求めてしまう。男の人と知り合うと、私はできるだけ早い段階でその人の学歴を知りたいと思う。年収よりも、断然学歴が気になる。

男性を学歴で見ている私。5分も話せば、相手のレベルが分かる

益子寺かおり(以下かおり):バブル時代にはお姉さま達がメンズに対して「高学歴、高収入、高身長」を重視していたとして「三高」なんて言葉もあったけど、わたしはソコは重視してないなぁ~!交際する相手の学歴を気にしたことはナシンコ!

思春期に受験勉強をガンバルンバした人は、純粋にエライって思うわ!自分の場合、記憶がほぼないおチビちゃんの頃に小学校受験しかしたことがなくて、あとはエスカレーター式で大学まで楽Twin Twinにイケちゃったもんだから…本気(マジ)になって勉強と向き合った記憶が…ほとんどない!(笑)

中尊寺まい(以下まい):わたしも気にしたことがなかったので、歴代の彼氏の学歴はバラバラ。でも、なぜか早稲田卒の人が重なった時期はありましたね。また早稲田!また早稲田!また早稲田…!?みたいな…なぜの嵐! (笑)「好きになる人はなぜか全員、中卒」っていう友人もいたので、好みのタイプと無意識に繋がっていることもあるのかなぁ…?はんぶん不思議♡

私もかおりさんと全く同じでエスカレーターで何も苦労しないまま大人になってしまったので、そういった部分ではちょっぴりコンプレックスではあります。やっぱり学生時代のいろんな誘惑に負けず、机に向かって勉強した経験のある人には我慢強さと、流されない理性がある気がします。その熱心さや、探究心がベッドの上で反映されるとタマランチ会長だよね♡

かおり「私、ナウでヤングな頃“美大コンプレックス”だったんですよ」

かおり:人の学歴についてナニか思ったことはないけど、自分に対してはあったなぁ~。私、ナウでヤングな頃「美大コンプレックス」だったんですよ。受験できなくて悔いが残ってしまったという意味で。

実はバンドを始める前、幼少期から高校生までは365日イラストや漫画を描いてて、デザイナーを目指して美大に行きたいなとも思っていたんです。でもせっかくエスカレーター制の学校に通い続けたのに勿体ない!って親から反対を受け、ぐうの音も出ず…。反対を押し切るまでの覚悟もなく、美大受験は諦めちゃったんです。それでもデザイナーの道は諦め切れず、四年制大学に通いながらダブルスクールでデザインの専門学校に通って勉強もしました。でも、いざ就活を始めてみたら、新卒は美大出身じゃないとデザイン職への応募資格すらない会社がほとんどで、ガビーン!夢が中折れしました♡(笑)

photo:Sakawaki Takuya

DAISUKI!だった漫画やイラストを描くことは一切辞めて封印しちゃって。好きだからこそ、完全に嫌いになる前に別れよう!みたいな気持ちでした。そのぶん失恋の溝を埋めるかのごとく、狂ったようにバンド活動に没頭しましたね!(笑)自分にとって漫画を描くことは、鬱屈としていた子供の頃の武器であり、救ってくれた大事MANな存在だったんです。だけど、そんな形でお別れしたので「漫画を描くこと」自体もコンプレックスという形でしこりが残ってしまいましたね。

「漫画を描く技術があるなら、描けばいいのに」って不思議に思われるかもしれないけど、これってホント、他人からはわからない自分だけの世界の問題で。一度覚悟を決めて閉じたパンドラの箱を開ける作業って、吐きそうになるくらい苦しいの…!落書き程度のギャグイラストとかは描いてたけど、魂注いで描く本気汁のモノは怖くて無理だった~!

でもいつかは克服したいコンプレックスのひとつだったから、去年勇気100%で向き合ってみたの…!「イラストを描いて、ベッド・インのグッズにしたい!」って宣言したんです。自ら言い出したものの、約20年間封印していた過去と向き合っては格闘し、一人で勝手に病んで(笑)「どこの小説家の部屋だよ!」ってくらい部屋中ボツ案の紙だらけにしながら、ボロボロな状態で何度も朝日を見て…。精神的にツイキ―だったけど、クオリティはさて置き、自分の中で“コリだ!”と思えるモノを何とか描きアゲました!

かおり:クリビツなことに、一度乗り越えたら一気に吹っ切れて、次からは苦悩することなく、ストーリー漫画もスルスル楽しく描けるようになったんです!「体が覚えてやがるぜ!」って…♡

だから投稿者さんが泣きながら「勉強」と葛藤してる姿は、共感できるんだなぁ…!他人と闘ってるように見えるけど、彼女も自分自身と闘ってるんじゃないかと思うんですよね。誰かに求められているわけでもない、だけど譲れない闘いってあるのよ…!

ダイジョーブイ!私、34歳になってようやく克服できたから!一緒に闘い続けようって彼女に伝えたいですね。どこかで絶対、道はクパァと開けるはず♡

まい「人前に立つのが苦手で、オケカラなんて、絶対に無理だった!」

まい:学歴ではないけど、わたしは人前に立つことに対してずっと苦手意識があって、コンプレックスがありましたね。小さい頃から人前に立つのが苦手で、習っていたピアノも“かえるのうた”を先生の前で歌わされるのがイヤで辞めたくらい。オケカラなんて、絶対に無理なのに、泣きながら“おどるポンポコリン”歌ったこともあります。

そんな自分を変えたい思いがずっとあったのか、バンド活動を始めたり、コンパニオンをやバドガールみたいな、あえて人前で何かしなきゃいけないバイトばかりを選んでいました。

photo:Sakawaki Takuya

ベッド・インの活動の中でも、おギグでギターを持っている時はいいけど、TVなどのメディアのお仕事って、実は未だに苦手なんですよ。こう見えてもね…今は少しは克服できたかな、そうだといいなって感じ。
なので、当時は内向的な性格を克服して、好きなことを仕事にされている年上のおじ様に惹かれることが多かったのかな。

自分ができない状況を分かってくれて、かつ、憧れてることをやってきた人、ってすごく魅力に思うのかもしれないですね。彼女の気持ち、すごくわかるなあ。

かおり:うんうん、自分が目指してきたことをパートナーが実現していると「その人がどれだけ凄いことをしているか」をより実感できるモンね♡そういえば私が「美大コンプレックス」から抜け出せたのも、ガラスの二十代の頃、デザインの仕事をしてた人と付き合ったことがキッカケかも!自分の場合は彼に嫉妬するまでもなく、ゴイスー!って感心と尊敬の想いが勝っちゃって。面白い発想や情熱でもって、楽しそうに作品を作る彼の仕事っぷりを近くで見ていたら「こりゃ私が闘える土俵じゃないわ!」って打ちのめされたんですよね。

その時ふと「あれ?私は彼のように、デザインするという行為を愛してるだろうか?いや、いないな…」って気づいて。「な~んだ、私、単に“デザイナーになりたい”ってZUTTO思い込んでただけじゃん!」って夢から覚めた心地になったの。おチビちゃんの頃から「これじゃなきゃだめ!」って強く思ってたせいか、純粋な「好き」って気持ちが、どこかで「固執」や「執着」に変わっちゃってたんですよね。思い込みって怖い…!

そんなしがらみからオサラバしたまっさらな状態で、心のGスポットと向き合ってみたら、純粋に好きなことはバンド活動なのだ!と気付けて、一気に音楽活動に本腰入れられました。
「音楽やバンド」という本命クン…もうひとつの武器があったからこそ、大人になってから「漫画やイラスト」のコンプレックスとも肩の力をヌイて向き合えた気がします♡

だからもしも投稿者さんが“勉強さえできれば全てがうまくいくのだ!”って気負い過ぎて苦しくなった時には、それだけが全てじゃないよって言ってあげたいナ!別のジャンルの武器も同時に増やしていくと、少し気が楽になったり、勉強とも楽しく向き合えたりするかも!?

かおり「ちゃんと自分の弱点を認めて、まっすぐ相手と向き合えってる姿が素敵♡」

まい:うんうん。だけど、自分のコンプレックスと向き合っている姿は本当に素晴らしいし、美しいですよ。それに「対等に話してもらえてないんじゃないか」とか「バカにされるんじゃないか」と色んなことが不安になっちゃいそうだけど、その想いもパートナーさんときちんと話し合えてるのがすごく素敵。胸の奥の想いをきちんと伝えてる。

かおり:まっすぐ相手と向き合って、本音でぶつかってるように見えるよね!もしも“”嫉妬心”だけだったら、彼女みたいにちゃんと自分の弱点を認めて、相手に正直に曝け出せないと思うもの。彼にハウトゥしてもらいつつ勉強をガンバルンバしてる姿も素敵!相手へのリスペクトがないと出来ないことだよね♡

まい「彼氏さんの学歴だけに惹かれてるんじゃないんだろうな」

まい:きっと彼氏さんもそんな一生懸命な投稿者さんの姿勢がスキスキス〜なんですよね!当たり前ですけど、投稿者さんもきっとお相手の「学歴」だけに惹かれてるんじゃないんだと思うんです。実際、高学歴な人はたくさんいるけど、その中でも彼を選んでいるわけじゃないですか。たとえば、投稿者さんの悩みに真摯に向き合う姿勢なんかもすごく大事MANに思っているんじゃないかなあ。

かおり:100%…SO!かもね~!それに、涙を流すほど真剣になれる素敵なサムシングに出会えることってなかなかないし、「勉強」にかけるその熱い情熱、ぜひ大事MANにして欲しいな♡たとえ他人にはわかって貰えないこだわりだとしても、自分なりのプライドを持ってヤリ抜くことは“正義”だと思う♡君は1000%で応援してますゾ~!

ミニアルバム「ROCK」発射オーライ

踊れる〝ボディコン・ロック〟をコンセプトに掲げてきたベッド・インが、 より激しく、よりセクシーに、ロック要素を色濃く抽出したミニアルバムを完成させた! 作曲家の渡辺和紀氏、渡辺未来氏とふたりが共同制作して作りあげたベッド・イン史上最もハードなナンバー「We Are BEDIN“」や、 おギグでも大切に演奏してきた「SHOW ME POWER」をマンをジして音源化! ベッド・インの新たなるステージを予感させるオリジナル全5曲。

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