年も明け、あっという間に成人の日が過ぎ行きましたね。
今年は特殊な情勢もあり、成人式の延期や中止のニュースもちらほら…。一日も早く、日常が戻ってくることを願うばかりです。

さて、私は去年成人式を迎えた身ですが、本当は振袖を着たくありませんでした。
親とのプチ喧嘩を何度も繰り返したものの、結局折れてしまったという、少し苦い思い出があります。

乗り気じゃなくても、おかしくない。振袖を着たくなかった3つの理由

「折れた」とひとくちに言っても、最終的にはめちゃくちゃ本格的なカメラマンを携えた野外ロケ(前撮り)をして、当日も一番いい時間帯に着付けをしてもらいました(笑)

今でも成人式というワードを見聞きするとなんとなくモヤモヤしています。

あ、先に申し上げますが、振袖を着ることを楽しみにしてる方、それはとても素敵なことです!!是非好きな振袖を着て、たくさん写真を撮って、最高の思い出にしてください!!

そして、もし私と同じように乗り気になれないという人がいましたら、それは全くおかしいことではないと思います。
今回は、そんなみなさんにとって少しでも救いになればと思い、綴らせていただきました。

私が振袖を着たくなかった理由は主に3つです。

私の「ワガママ」のように感じ、どうしても押し通せませんでした

◯純粋にめんどくさい
振袖を着る場合、早い人は一年以上前から準備が始まります。
当日の着付けの時間予約、振袖や髪型決めのカウンセリング、前撮り撮影、写真選び……などと、お金だけでなくたくさんの時間と労力を費やさなければなりません。

下宿している私は、まず前撮りや振袖決めのために帰省するのが億劫でした。
大学のカレンダー上、成人式シーズンはレポートラッシュ真っ只中。その期間に余計なことを考えたくなかったというのも正直なところ…。
あとは朝に弱いため、純粋に早起きが嫌でした(笑)

◯お金の無駄だと思った
我が家は決して裕福な訳ではなく、今までに諦めたこともいくつかありました。それなのに、前撮りや着付けに何十万単位のお金をかけることに、少し腹が立ちました。

◯「女の子であること」を押し付けられたくない
当たり前のように「女の子は振袖着たいよね」というような雰囲気が漂うことにとても違和感がありました。
元々「女の子はこういうものだ、こう考えるべきだ」というものに対しての違和感が強い身ということもあり、何かを押し付けられているような気になると、息苦しく感じます。

とはいえ、それを押し通すことが「ワガママ」のように感じ、どうしてもできませんでした。

押しに押され、「しょうがねえ」と半ば逆ギレしつつカウンセリングに

振袖を着ることに違和感を持つ人がいましたら、理由は人それぞれだと思いますが、なかなか自分一人の意思を通すのは難しいように感じる人が多いのではないでしょうか。

私が、そのように感じた理由は以下の通りです。

◯それが『普通』だとされるから
先ほど少し触れましたが、「女の子は振袖を着たがるものだ」というのが『当たり前』とされる風潮があるように感じます。これは結婚などについても同じようなところがあるかもしれませんね。
切実に、生きたいように生かしておくれ。

そして厄介なのは以下2つです。
◯『節目』だから
一生に一回だから、これを逃したら機会がないから、などと言い回しは多数ですが、「絶対後悔するから着ときな!」と言われるとなかなか拒否しづらいものがありました…。

◯『親孝行』だから
これが一番厄介でしたね…(笑)
お金がもったいない、めんどくさいなどと理由を幾つ並べても、『親孝行』のひとことには勝てませんでした。

幼い頃に見たニュースで、どこかのお偉いさんが「もう大人になる君たちは社会人として自覚を持ち、今まで育ててくれたお父さん、お母さんに感謝しましょう」と言っていたのを覚えています。

もちろん、今まで育ててくれた親には頭が上がりませんし、決して安くないお金を払って振袖を着せてくれるのは『愛』ゆえであることもわかっています。
(話はそれますが、お父さんお母さんに感謝の対象を限定するのは、問題アリだと思います)

また、我が家の場合、自分の成人式で振袖を着ることができずに後悔していたため、より私には着て欲しいと思っていたのでしょう。

押しに押され、「しょうがねえ。これが一番最初の親孝行だ、やってやるか」と半ば逆ギレしながら(そして親戚にそう諭されながら)事前カウンセリングを受けました。
親と妹がとてもノリノリだったため、私がほとんど何も言わなくても諸々決まって行ったのが救いでしたが…(汗)

あなたの「成人」としての門出をどのような姿で迎えるか、あなた次第

今になって思いますが、あくまでも私にとって一連の振袖関連行事は親の自己満要素ばかりでした。
当日の朝、不機嫌度MAXで美容院に向かいましたが、親が楽しんでくれたからまぁよかったのかな、と1年経った今なら言えます。

とはいえ、本当に嫌であれば拒否するべきだと思います。

親孝行、と広い心を持つことも素敵ですが、あなたの「成人」としての門出をどのような姿で迎えるかは、あなた次第です。

冷たい言い方かもしれませんが、自分を産んだり育ててくれた人も、そうした方の勝手でやったことです。
もちろん、感謝しなくていいと言いたいありませんが、本当に悩んでる人がいたら、苦しい時はそう考えるのも罪にはならないとは思います。

と、20年そこらしか生きていない私が偉そうに申すのもおかしいかもしれませんね。一生に一度しかない成人式です。

自分が好きな格好で、一番いい思い出になるように、過ごして欲しいなぁ。
と、ちょっと先輩面したい私は、思うのでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!