私は、2021年を「自分の『やりたい』に賭けていく」1年にすることを、ここに宣言する。

私は昔から、人の顔色を伺う子供だった。
なぜこうなったのかは自分でも分からない。けれど、物事ついた時からずっと、自分の「やりたい」より、人からの「これをやるべき」を優先して生きてきた。
親や先生の言う通りに頑張る、優等生で八方美人。誰かの期待に応え続けることこそが大事だと思っていた。
自分の「やりたい」を沢山主張している人たちに対して、「わがままな奴だな。自分はこうはならないぞ。」と思いつつ、彼らが自分にはないものを持っている気がして内心どこか憧れがあった。

「やりたい」ことができそうだと直感して転職した

そんな自分が、2020年、公務員からIT企業の営業への転職を決め、業種も職種も違う会社に飛び込んだ。毎日オフィスへ出勤して内線電話を取る日々から、入社初日から在宅勤務で商談をweb会議でこなす日々へ、生活は一変した。
これまで決められたルートをひた走ってきた自分にとって、とてもとても大きな決断だった。

転職の決め手は、「ここに、もっと自分の『やりたい』に近い仕事があるような気がする」という自分の直感。
そんな直感を胸に転職した職場は、自分が思った通り、自分の「やりたい」を引き出してくれるような場だった。
何をするにも、「あなたはどうしたいか」と問われる日々。
例えば、自分が任せてもらったプロジェクトの進め方。「このプロジェクトの進め方、どうしたらいいと思いますか。」と尋ねた私に、上司はこう言った。
「あなたはどうやって進めたいの?」
これまで「これをやるべき」を優先して生きてきた私は、自分の「やりたい」がなかなか見つからずに途方に暮れた。

それでも、転職先での仕事に慣れると共に、少しずつ自分の「やりたい」を探し、見つけてきた。
例えば、自分が所属している部署以外の業務に、自分から手をあげて少し関わらせてもらった。そんな中で、「やりたい」気持ちを外に出していっても、周りから嫌われる訳でも陰口を叩かれる訳でもないことを知った。

「やりたい」を形にできたら、どんなにうれしいだろう

「やりたい」ことに挑戦していくことは、他者からの評価との戦いではなく、自分の弱さとの戦いだと思う。
誰かから言われた「これをやるべき」を粛々とこなしていくよりも、自分の「やりたい」をちゃんと形にしていくことの方が難しい。
うまくいっても、うまくいかなくても、全部自分の責任。
だからこそ、うまくいかないと自分の非力さや未熟さを実感して悔しくなることもある。

でも、自分の「やりたい」気持ちから自分の納得がいく結果を出せたら、どれだけ嬉しいだろう。

私はまだその嬉しさを味わえていない。
自分が、自分の持っているもの、例えば自分の時間やお金や知識を出し切って、それでも評価されないことが怖くて、どこかで二の足を踏んでいる自分がいる。

でも、挑戦したい。

だから、今年は、自分の「やりたい」を信じて、
自分の持っているものを、自分の「やりたい」に沢山賭けていく年にする。