私は特撮が大好きだ。毎週欠かさず視聴している。週末の楽しみであり生きる糧であり私の人生である。その話を友人にすると「若手俳優の登竜門だもんね~。ミスターコンテストとかの受賞者とか、ちびっ子から見ても素直にかっこいい役者を使うんだもん。ハマるよね。」と言われる。
そうじゃない。そっちじゃない。俳優さんも当たり前にかっこいいけど、私が好きで好きで仕方ない愛してやまない推しは変身後の方である。地球人ではなく宇宙人のほうだ。
私の推しは、ウルトラマンタイガである。
ねえ、聞いて私の推しへの愛 宇宙まで追っかけたいくらい大好き!
表情は変わらないはずなのに表情豊かだし(?)どんな敵が現れても負けない強い心!それでいて地球の問題に過干渉はしない冷静さ!でも何があっても大切な命を守るという熱いハート、モデルの様になっがーい手足に切長な綺麗な瞳!!!可愛らしい成長途中の角!!!容姿や仕草にセクシーさとキュートさを兼ね備えた地球人なんかじゃ絶対敵わない完全無敵の光の巨人!! そのうち好き過ぎて宇宙まで追いかけていけそうなくらい本当に大好き!
久々に会える機会となった年末年始のイベントでは連日通い詰めた。またショーではあまりのかっこよさにときめいたり、ショーのストーリーの良さに泣いたりした。その後はヒーローとの撮影会に並んだ。着膨れした姿で写りたくないから、もっこもこのダウンを脱いで撮った。推しは寒くないのかと心配そうなジェスチャーで語りかけてくれたけど、オシャレは我慢だし、やはり少しでも可愛く推しと写真が撮りたかったので平気だった。正直ババシャツがあったから我慢できた。ババシャツが無かったら我慢出来なかった。
友人は私にドン引き、私も友人の推し活を見て思う「辛くない?」
こういった話を友人にすると、十中八九ドン引きされる。
なぜだ。感性が違うのか。まだ地球人なんか追っかけてるのか。もう地球の男に飽きてしまった私からしたら、若手俳優を追っかける友人の感性の方が理解し難い。
誕生日やクリスマスなどのイベントだの、観劇の際にプレゼントを送ってはSNSで「私のプレゼント使ってくれてる!」「今回のは全然使われてるとこ見ない!気に入らなかったのかな?」など一喜一憂しているのを見ると本当にそれ楽しいのか?辛くならない??と疑問に感じてしまう。
そう言い返すと「お前の推しデュワ、デュワ言ってるだけで喋れないだろ!」「歳の差5000歳以上ってなんだよ!」「この世に実在する俳優を推してる方が正常な感性してる!」ととてつもない罵詈雑言を浴びせられた。
いろいろと腹が立つし、たくさん反論したいと思う反面、「推しを応援する」という同じ目的でも全く感性が違うもんなんだなーと思う。
一口に「推し活」と言っても、愛の形は十人十色
私は推しにプレゼントやファンレターは送らない。友人はガンガン送る。
私は推しを少しでも鮮明にかっこよく写真に写すために一眼レフカメラしかもスマホを装着できて動画も撮れる優れものを持っている。友人はツーショットを撮ることはあっても推し単体写真は撮らない。(撮ったら事務所に叱られる)
でも、有給をもぎ取りいつでもどこでも推しのいる場所へ駆けつけるのは私も友人も変わらない。それぞれの推しがいて応援する方法がある。愛の形は十人十色なのだ。
そんなこんなで周囲の人たちから感性がおかしい、理解できないと言われるが、私は今の推し活が楽しくて仕方ないので全く辞める気はない。地球人に心が惹かれそうにもない。
いいの。いいの。私は私の感性に従いこれからも大好きな宇宙人を自分なりに愛し応援していくのだ!!