「あのね彼氏がこういうの受け付けないって言うからこれ譲るわ」と友人が言ってきて私は困惑した。そこには彼女が集めてきた無数のアニメグッズ。
ああ、あんたの推し泣いてるよ????と思いながら「どうしてよ、好きだったじゃん」と尋ねた。
すると彼女は「好きなんだけど彼氏にこれ見られちゃって。こういうの苦手なんだって。辞めないと嫌われるかもと思って」と少し寂しそうな顔をして言った。
なんて酷いこと言うの!?と衝撃を受けた私は自分の好きを捨ててまで付き合いたい人間ってどんな人間なんだろう、と考えたけどそんな人間思いつかなかった。「そんなこと言う男やめなよ最低だよ」と言いたくなったけど、友達の「好き」は否定できないし、アニメオタク=気持ち悪い、引くわという男の言い分が分からなくもなくて何も言えなかった。
他人の大好きなことを「気持ち悪い」と否定してしまう意味がわからない
その友達も悔しかっただろうけど、オタクである私も一緒に否定された気がして悔しかった。それにそこまで軽蔑される意味が分からなくてすごく腹立たしかった。別に他人に迷惑をかけているわけではないし、他人の大好きなことを「気持ち悪い」とか「受け付けない」とか簡単な言葉で否定してしまう意味がわからない。
私自身も過去に「オタクだから彼氏ができない」と言われたことがある。別に彼氏なんかいらないと思っていた時期だったし本当に余計なお世話だった。
そんな悔しい気持ちもイライラも嫌だったことも忘れさせてくれたのが推しだった。何かを好きになる気持ちは本当に素晴らしいし、たくさんのお金や時間を費やせるような好きなことがあるってとっても素敵で幸せなことじゃないか!?と私は思う。この世のオタクはみんな好きなことがある幸せな人間だと思うから、恥じる必要も我慢する必要もないんじゃないのかな。
私は誰に何を言われても自分の好きなことを貫いていたい
私は中学生の頃からアニメが好きだった。数年経った今でも大好きな作品があって、フィギュアやグッズを集めてしまうくらいだ。アイドルのアニメだから声優さんが歌って踊るライブもある。初めてライブの映像を見た時はアニメからキャラクターが飛び出してきたようで、みんな可愛くてすごくときめいたのを覚えている。これからもずっと大好きだし、応援すると決めている。
グッズを買うにはお金がかかるし、会いに行くには時間もかかるけど、私は誰に何を言われても自分の好きなことを貫いていたい。好きな人、もの、ことを自由に愛して生きていきたい。全てのオタクがそうであってほしい!
これからも私はオタク。人の「好き」を否定するような人間にはならない
ただのわがままだけど私は私の好きなものごと、ありのままの私を愛してくれる人と一緒にいたい。私がオタクでも、美少女フィギュアを集めるのが好きでも、アイドルが好きでも、ゲームが好きでもそれを「受け付けないからやめて」なんて否定せずに傍でそっと見ていてくれる人がいい。それは恋人に限らず友人もだ。幸せなことに、今お付き合いしている方は私の話をニコニコしながら聞いてくれる人だし、同じような趣味をもった友人がたくさんいる。
これからもきっと私はオタクだ。人の「好き」を否定するような人間にはならない。誰に何を言われても、私は私だ。私の人生だ。自分の「好き」を我慢したりしない。
推しが私にくれたたくさんのときめきが私の人生を明るく輝かせてくれている。
これからも推ししか勝たない!!!