私は身長147センチ。いつも周りから小さくて可愛いと言われて生活してきた。でも自分的には顔は可愛くない特別細いわけでもないと思っていた。

そんな時気になっている男の子から言われた一言が原因で私は摂食障害になってしまった。今思うとその男の子はなにも考えずにふざけて言ったのかもしれないが。

鏡を見るたび落ち込み、摂食障害は悪化していった

「どうしてそんなにデブなの。どうしてそんなにブスなの。どうしてそんなに鼻がでかいの。どうしてそんなにほっぺたが丸いの」

当時私が気にしていることを全部言ってきた。今でも思い出すだけで涙が出そうになる。どんなに周りが私のことを細いと言っても自分の体には納得いかない。どんなに自分磨きしてメイクしても、自分の顔には納得いかない。鏡を見るたび落ち込み、摂食障害は悪化していった。本当に負のループだった。

私の場合、拒食症と過食症が交互に発症した。過食した次の日は学校にも行きたくなく仮病を使って学校をサボった。拒食症が発症しているときは、全然食べないから帰りの電車の中は毎日フラフラだった。

「可愛い」が信じられなくて、みんな嘘をついているように思えた

周りから可愛いと言われるとすごく申し訳ない気持ちになるし、お世辞で言ってるようにしか聞こえなかった。ただただ可愛いとなるべく言われないように気をつけて過ごした。
特に嫌だったことは、体育の授業のバレーの時間に真剣に、バレーをしているのに、ミスをすると可愛いと言われることだった。動いてるといるだけで可愛いと言われた。

その当時私は、もし私が背が高くなったら可愛いとは言われないんだろうなー雰囲気が可愛いってこのことなんだろうなーと思っていた。これは私が可愛いと言われることに対しての自慢ではなく、自分が可愛くないと思っているのに可愛いと言われるのが信じられなかった。なんなら、周りがみんな嘘をついているように思えた。人間不信になりかけた。

食べることが怖くて、あるときはお腹が痛くなるまで食べ続けた

3食バランスよく食べたくても、極端に食べるか食べないかに偏ってしまう。
ある時はご飯を食べたくなくて塾の自習室に通い、親にはコンビニでご飯を買うといい、昼ご飯、夜ご飯は食べてるふりをしていた。食べることが怖かった。なによりも炭水化物を食べるのが嫌で芋類すら一切食べなかった。

行事ごとにやるクラスや部活でのお菓子パーティーがとても辛かった。
ある時は何もかもどうでもよくなって、お腹が痛くなるまで食べ続けた。というより食べることを辞めたくても手が止まらなかった。そして毎日吐きたいと思い涙が勝手に出てきた。

彼氏の言葉のおかげで、少し自分に自信がついた

そんな時唯一支えになったのは、新しくできた彼氏だった。彼氏は私に
「どんな体になっても、何があってもお前が好きだよ」
と言ってくれた。沢山、可愛いと言ってくれた。
女子に言われた可愛いは信じられなかったが、男子に言われた可愛いは信じられた。

その彼氏の言葉のおかげで、少し自分に自信がついた。少し自己肯定感が上がった。
少し、周りからの可愛いもありがとうと言って返事ができるようになった。
低身長で、太ってても細くてもそれを含めて自分自身を大切にしたいと思った。
前向きになって人生を進もうと思えた。
これが私の人生を負の方向導いた言葉と、明るい方向に導いてくれた言葉だ。