「押し入れとクローゼットは別物、それは分かっていました」などと供述する私には、今ここで白状し、謝罪させて頂きたい事があります。
「かがみよかがみ」に投稿した過去の文章において、自分の家の収納スペースを「クローゼット」と記述していましたが、正確には押し入れです。我が家にクローゼットは存在しません。見栄を張りました。
誠に申し訳ございませんでした。
押し入れって、どうしてこんなにも片付けがしにくいんだろうか。しまいにくいし、取り出しにくい。
奥まった形状のせい?我が家の物が多いから?それとも、私が物を押し込んで入れるから??(多分それ)
押し入れ収納には、もううんざりだ。押し入れが好きなのは、世の中でただ唯一、あの青い猫型ロボットだけなんじゃないの??
そもそも片付け下手のままに結婚して家を選んだ我々夫婦だから、押し入れ収納のデメリットを良く分かっていなかった。もしも私達がクローゼットのある家に住んでいたとしたら、さぞかし家中ピカピカだったんだろうなァ!(涙目)
とはいえ、私は極力、タンスとかそういう類いの収納家具も買いたくないのだ。それはズバリ、野生の感。おそらく収納家具を買う程に我が家の物は増え、より奥深いカオスが産み出されるに違いない。私にはその未来が、はっきりと見える……。
押し入れという名のブラックホールについに手を付けた
そんな我が家のブラックホールに、ついにメスをいれる事になったキッカケは妊婦健診だった。
「骨盤ベルト、付けてないの?それで骨盤が痛いって?付けなきゃダメよ~3人目なんだから。骨盤ベルト、持ってる?」
と、助産師さんに諭されたのである。
「は、はい。持ってる、と思います……」
と答えた私は、妊娠して物理的にも重くなった腰をあげて、押し入れという名のブラックホールの、大捜索に踏み切った。
骨盤ベルトはあっけなく、思っていたよりも簡単に見つかった。古くなったベビー服群が詰め込まれた、ダンボールの中にあったのだ。おまけの収穫としては、すっかり存在を忘れていたマタニティウェアを救出することにも成功。やったぜ…!
私はついでに、そのダンボールの中も整理した。第3子にも使えそうなものは洗濯、その他きれいなものはママ友に譲り、使えなさそうなものは処分!HEY、なんだかリズムにのってきたYO!!
押し入れに押し入れた時はきれいに見えたベビー服も、案外月日が経つとヨレヨレになってしまっていたりもした。思い出深かったものも、使わないと判断したならば、写真を撮って手放した。
なんだ、やればできるじゃないか~。自分を誉めてあげよう。しかし私が重い腰を上げて整理整頓に取り組めたのは、助産師さんのおかげだし、赤ちゃんのおかげだ。
私はそれらに類する他のダンボールも開封し、過去の子供服の断捨離にも成功。もはや気分は爆弾処理班だ。非常に心地の良い達成感を味わった。
深淵からダークサイドに堕ちる前に、一時休戦
今回私は、我が家の押し入れの中の1/4ほどを掌握、制圧することができた。
おんな城主いくらは、既に大満足したので、とりあえずもう、一時休戦してもいいかな……??(よそ見)
だって、これ以上押し入れに深入りすると、きっと深淵からダークサイドに堕ちて、引き返せない気がして……。押し入れの中身の整理整頓は、途中でやめにくいという事も、経験者は語る。
結局退き時を見失い、収拾がつかなくなって、ヤケになってとっちらかったあれやこれやをダンボールにぶちこんで、またそれを押し入れに押し入れるなんていう展開は避けたい。だからこれは戦略的撤退なのである。
襖を閉めて、強制終了。明日以降の私の活躍に期待(あくまでも「私」というところが切ない)。
ちなみに我が家の押し入れ面積、残りの3/4に入っているのは旦那の洋服、私の洋服、そして子どもおもちゃなどだ。優先順位でいくと、次に進攻すべきエリアは子どものおもちゃを入れた押し入れか。
赤ちゃん向けのおもちゃを押し入れから出し、リビングにあるパーツの小さいおもちゃに関しては少しずつ減らす。リビングに存在する物体を、管理できる範囲の分量に調節しなくてはならない。
はぁ、なんだか先の長そうな戦だ……。誰か再び、私のお尻を叩いてくれませんか。助けてよぉ~、ドラえも~ん(号泣)。