25歳になったばかりのとき、私の中で『結婚』ってとてもファンタジーに近いものだった。
「いつか私だって結婚するんだろうな」のその「いつか」が、小学生女児が考える『結婚』と同じくらい遠い先にあるような感覚だった。
そんな空想的で掴めそうもない出来事だったはずなのに、なぜでしょう。
おととしの2019年、私は26歳で結婚をしました。
周りが結婚出産し始めた25歳。結婚に向けて動き出したいスイッチオン
結婚を意識し始めたのは2018年、25歳になって少し経った頃から。かつての同級生たちが結婚したり子どもを産んで育てているのを聞いたり見たりしている中で、いよいよ結婚適齢期なるものが現実的に感じられるようになってきた。なのにその頃の私の生活と言えば、ハードな仕事に疲れ果て、休みの日は自分の身体を休ませるだけで終わる毎日。そんなわけで、ぶっちゃけ結婚以前に恋愛すらロクにできていませんでした。
ところがなぜだか突然、ホントに急に、25歳の私の中で『結婚に向けて動き出したいスイッチ』が入ります。
スイッチが入ったから、私はひとまずある決意をしました。
「2018年中に彼氏ができなかったら地元に帰る」と。
今になって思えばこのスイッチが入ったときから、結婚に向かって大きな波が動きだしていたような、何かによって後押しされていたような、何かに引っ張られて進んでいたような、そんな感覚があるんです。もっと言うと、この時の私の状況は、あらかじめ決められている結婚までの段取りが、あらかじめ決められていた地点からスタートした、みたいな。そんな感覚なんです。
運命的な瞬間が何度も重なる彼とトントン拍子に結婚へ
まず、2018年の年の暮れに、今の旦那さんとお付き合いすることになりました。私の決意など知りもしない彼が、たまたまちょうどよく私の中で決めていたタイムリミット内に告白をしてくれた。そうして私はたまたま2018年中に彼氏ができたんです。
そのあとお付き合いを続けていくと、自然と、なにを話し合うわけでもなく、二人とも結婚するつもりになっていました。
自然と、なんて言うとちょっぴり嘘があるかも。実は付き合ってる間に、私が勝手に「これって運命的だな…」と思うような瞬間が何度もあったんです。1つ1つはものすごく些細なことなんだけど、そのちょっとした瞬間が何度も積み重なるうちに「こんなに何度も運命的なことがあるなんて普通じゃない!」と思うようになって、最後には「この人絶対私の結婚相手だ!」なんて思うようになったんですね。
たまたま私が運命的だと感じることが何度もあったから、彼と結婚したいと思うようになりました。
そしてたまたま彼も、私のことを結婚したいと思うほど愛してくれたんです。
付き合ってから一年も経たない2019年の夏。両家の親に結婚の挨拶を済ませ、トントン拍子に入籍しました。
ファンタジーに近かった結婚が、全て仕込まれていたかのように実現。
25歳になりたての私、『結婚』がファンタジーに近いものだったあの私が、驚くほどスピーディーに、驚くほどスムーズに結婚をしました。2018年の決意から2019年の結婚までわずか1年半くらいの間の出来事です。すごく段取りが良くて、まるで最初からすべて仕込まれていたものかのような。あまりにも疾走感のある展開で、当事者の私でも未だに夢を見ているような感覚があります。
この結婚の体験から「結婚のタイミングって、もしかしてみんな、あらかじめ決められているものなんじゃない?」「もしかしてそのタイミングがいつ来るかを、楽しみに待ちながら生きてるだけでいいんじゃない?」なんて考えている私がいます。
そんなわけないかもしれないけど、そう思ったらちょっと気持ちがラクになったりしませんか?私は、恋愛もロクにできてなかった25歳の私には教えてあげたいなと思います。焦らなくていいよ、って。でも、そうしたらあのスイッチも入らなくなっちゃうかな?(笑)