素敵な教会での結婚式、純白のウエディングドレス、新居はどこにするか、どんな家具を揃えようか...結婚って愛を誓った生涯の伴侶との幸せの最上級と思っていた。

ボディタッチに強引なホテルへの誘い 男性が怖くなった

大学生の頃初めての彼氏ができて、卒業したら同棲して結婚するのかなと漠然と思っていた。共通の知り合いも多かったが、私はあまり交友関係が広くなく、逆に彼氏の方は交友関係が広かった。私はいつも彼氏優先だったが、彼氏は私との時間も友人との時間も作っていた。当時の私は、彼氏がいてくれれば他には何もいらないといっても過言ではないくらい執着していたと思う。それが原因で交際期間2年で別れた。

卒業後、大学時代の男性の後輩から食事に誘われ、近況を話しながら食事をし、解散となった。別れ際に二の腕を揉まれて気分が悪くなったので、それ以後の連絡は取らなくなった。

また別の日、今度は大学時代の男性の同期と食事に行った。その人とは話が合い何度か食事に行ったが、酔っ払ったその人に「何もしないからホテル行こう」と腕を掴まれて、無理やり引っ張っていかれそうになった。なんとか振りほどき無事だったが、とても怖くなった。

結婚している人なら大丈夫 そう安心していたのに

 新卒で就職した職場の10歳以上年上の男性の先輩との出会いが、私の恋愛観を変えることになった。

その先輩は既婚者だったが、仕事終わりによく食事に連れて行ってもらっていた。「彼氏作らないの?」と聞かれ、今までの男性からの嫌な思い出、男の人が怖いと伝えた。「大変だったね、男性恐怖症なんだね」と言われた。この先輩は既婚者だから手は出さないだろうと安心していた。

そんなとき、その先輩から、「実はもう離婚してるんだ」と言われた。信用していたのに、今までの男性たちと同じじゃないか、手を出されるのではないか、嘘ついていたのか、怖くなって少しずつ距離を置いた。休憩時間を被らないようにずらしたり、連絡を返すのを遅くした。先輩は私が距離を置く理由が分からない為、頻繁に連絡をしてくるが、連絡を無視していると仕事終わりに出口で待ってる事があり、ストーカー紛いの事をされた。

その先輩との事があり、仲良くしてくれる男性はみんな下心があるのではないか、関わりたくないと思い、限界だった私は女性だけの職場に転職した。

男性恐怖症の発端は父? 今は克服したいとも思わない

友人の結婚式に参加したり、友人の惚気話を聞くのは楽しいが、自分に彼氏がいることは想像できなかった。幸いなことに、母は「結婚なんてしなくていいんだよ」と言ってくれる。思えば母も、離婚はしていないが父とはあまり仲が良くない。なんで離婚しないんだろうと思うくらい。私も父のことは好きではない。実家暮らしで顔を合わせることは多いが会話は少ない。一番身近にいる男性が好きではない父であることが男性恐怖症の発端なのかと思った。

現在も男性恐怖症なのかは、男性と関わっていないのでわからない。克服しようとも思っていない。人間関係が面倒くさいと思ってしまう。連絡が来て、なんて返せばいいか、なんて断ろうかなどと考える事が面倒くさい。だったらもう最初から関わりたくない、そう思っている。

結婚にマイナスイメージしかないから 弟よ、私の分まで幸せにね

そんな私には大好きな弟が2人いる。1人は彼女にプロポーズのサプライズが成功したと幸せそうにしている。結婚式をすると言っているので、私が結婚しない分たくさんお祝いをしようと思う。

 

結婚していないと、仕事で稼いだお金を自分の趣味に使ったり、旅行に行ったり自由にできる。結婚するとお金を趣味に回せなくなったり、好きに過ごせる時間が減るのではないかとマイナスな事しか浮かんでこない。友人にも「なんであの人と付き合ったの?もっと良い人いるよ」と色んな人から言われ、人を見る目がないのかと自信がなくなる。

今の世の中は結婚しなくても幸せに楽しく生きられると思う。私の今までの過去を含めて好きになってくれる人がいれば考えは変わると思うが、今のところ結婚に良いイメージはない。